ビットフライヤーが不正ログインに対する金銭的補償サービスを開始!
近年は色んなネットサービスがサイバー攻撃を受けてしまうという背景もあり、ビットフライヤー (bitFlyer) は2017年6月1日に不正ログインに対する金銭的補償のサービスを開始しました。
この補償のおおまかな内容は、二段階認証を設定済のビットフライヤーアカウントに不正ログインが行われ、そのアカウント内の日本円が不正に出金された場合、その被害額を最大500万円まで補償するというものです。
この補償はもう少し後で説明する二段階認証の設定者全員が対象ですし、補償に加入するための費用も不要なので、結構ありがたいサービスな気がします。
しかし当補償は不正な"日本円"出金に対する補償なので、仮想通貨であるビットコイン (bitcoin) とイーサリアム (Ethereum) は残念ながら補償の対象外となってしまいます!
なので金銭的補償と聞いて、
「もしオレ (私) の仮想通貨が誰かにパクられても、ビットフライヤーが救済してくれるんだ!」
と早とちりしないようにしましょう!
あと補償金額の詳細についてですが、これが結構ややこしい書き方がしてあります。
円換算レートとか書いてあるので、ビットコインやイーサリアムが盗まれた際は、その盗難額を円換算し、その盗難分を補償してくれると誤認してしまいそうな説明がされています。
しかし不正出金の発生時に、仮想通貨の被害が補償されるという記述は一切なく、あるのは日本円の不正出金に関する記述だけなので、やはり仮想通貨の盗難は補償外なのです!
ではなんのために円換算レートのような、仮想通貨の補償をイメージさせる記述があるかというと、それは不正な日本円出金の補償上限額 (500万円 or 10万円) を決定するためです。
例えば預かり資産として80万円分の仮想通貨とJPY30万円の計110万円を保有してる、二段階認証の設定済の人が、この110万円すべてを不正ログインにより盗まれたとします。
すると補償上限は500万円になるので、JPY30万円がアカウントに戻ってくることになります。(残り80万円は戻ってこない)
また、預かり資産が20万円分の仮想通貨とJPY30万円の計50万円の二段階認証済の人だと、補償上限は10万円になります。
なので不正ログインによりこの50万円全額が盗まれた場合、アカウントに戻ってくるJPYは10万円になります。(残り40万円は戻ってこない)
このように今回導入された金銭的補償は100%の効力はないですが、それでもあるに越したことはないので、この補償を有効にするために、まだ二段階認証を設定してない人はさっさとやっておきましょう!
超簡単!二段階認証の設定方法
二段階認証の設定方法は、メール・SMS・認証アプリの3つがありますが、ここでは最も手軽なメール認証のやり方について解説します。
とうことで、まずはビットフライヤーアカウントにログインし、画面右下の二段階認証をクリックします。
すると以下のような画面になるので、「ログイン時に二段階認証を使用する」と「日本円の出金時に二段階認証を使用する」にチェックを入れます。
この2つにチェックを入れることで、もしもの時に金銭的補償を受けられるようになります。
(「外部アドレスの登録時に二段階認証を使用する」はチェックを入れても入れなくても、どちらでもOK)
こうしてチェックを入れ終えると、先ほど未設定だった二段階認証が設定済に変わります。
ちなみにチェックを外す場合、登録メールアドレス宛に送られる確認コード (6桁の数字) を認証欄に入力しなくてはなりません。
(この作業がメールによる二段階認証の効力です)
確認コードは以下のような感じで送られます。
ただし確認コード添付のメールを受信後、なるべく早く (例えば3分以内に) コードを認証欄に入力しないと、場合によってはエラー表示が出ます。
もしエラーが出た場合、メール再送信により新たな確認コードを受け取れるので、認証欄にはその新コードを入力します。
二段階認証の設定後、実際にログインしてみよう!
二段階認証の様子を確認するために、設定後に自分のアカウントにログインしてみましょう。
すると設定前にはなかった、「二段階認証が設定されています」という画面が表示されます。
「確認コードを送信する」をクリックします。
受け取った確認コードを入力すれば、無事にアカウントにログインできます。
ちなみに今使ってるデバイス (PC・スマホ・タブレット) が自分専用のものである場合、「このデバイスでは次回からコード入力を省略する」にチェックを入れておきましょう。
こうすることで、次回ログイン以降はそのデバイスに限り、いちいち確認コードを入力しないで済むので便利です。
二段階認証 (メール認証) を使うと、もし登録メアドとパスワードが外部に流出したとしても、そのメアドアカウント (Gmail/ ヤフーメール等) のパスワードさえ漏洩しなければ、ビットフライヤーには絶対にログインできません!
なのでセキュリティーレベルを上げるため、不正ログインに対する日本円の金銭的補償を受けれる体制を作るために、二段階認証はなるべく活用するようにしましょう。