SuicaやJR東日本の利用者は必見のビューカード
東京やその周辺を歩いてると、何かと電子マネーSuicaが宣伝されてるのを見かけます。
Suicaは東京を中心に全国の大半の交通機関 (電車・バスなど) の乗車賃や店舗の支払いに使えるので、東京やその近郊に住んでる人でSuicaカードを持ってる人は相当多いと思います。
しかしJR東日本が発行するクレジットカード「ビューカード」だと、ビューカード内にSuicaの機能を内蔵できたり、Suicaチャージ (入金) でポイントが1.5%貯まるなどの特典が付帯します!
なのでどうせSuicaカードを使うなら、ビューカードに内蔵する形で活用する方が明らかにお得となります。
(JR東日本やSuicaを普段から使ってる、ビューカードの非保有者は超損しています)
そこでこのページでは、
「JR東日本やSuica利用でビューカードが実際どれほど役立つのか?」
について超分かりやすく解説しています。
そもそもビューカードとは?
ビューカードは株式会社ビューカードが発行するクレジットカードの総称のことで、例えば以下のカードがビューカードに該当します。
上記6枚は、SuicaやJR東日本などで威力を発揮する10個の共通特典が付帯しつつ、各カード独自の特典も付いています。
(「ビュー・スイカ」カードとルミネカードにはカードに定期券を内蔵できるので、11個の共通特典)
なのでビューカード選びを行う際は、一通り共通特典を把握しつつ、自分の生活に合った独自特典が付いてるカードを選ぶのがベストとなります!
例えばルミネカードには、ルミネ内 (東京方面の駅ビル) のショップが常に5%割引の特典が付いてるので、ルミネ利用者はルミネカードを選べばいいことになります。
というとこで最初に共通特典を一挙に紹介し、次にカード個々の特典を紹介していきます。
ビューカードの共通特典を極める!
■Suicaオートチャージ機能が搭載!
ビューカードの機能をフル活用するために、なるべくSuicaオートチャージ設定を利用しましょう。
オートチャージ設定をすると、初期設定ではチャージ残額が1,000円以下の状態でSuica対応駅の入口改札を通過しようとすると、3,000円が自動的にチャージされるので、残高不足により出口改札で足止めを食うことがなくなります。
(オートチャージ設定済のカードで改札に触れると、「ピッ!」と音が鳴り、改札機がガバっと開きます)
1回のチャージ金額は1,000円以上10,000円以下 (1,000円単位) の範囲で設定が可能です。(1日のオートチャージの上限は2万円)
オートチャージ機能はカード申込時に利用を希望するか、Suica対応駅のATM「ビューアルッテ」で設定を行なうかすれば利用可能になります。
オートチャージ機能は本当に便利ですし、機能の利用自体にお金はかからないので、どうせなら申込時に機能を使えるようにしておく方がいいと思います。
もちろんオートチャージはSuicaエリア (首都圏、仙台・新潟) だけでなく、PASMOエリア (首都圏の私鉄・地下鉄) の改札でも行われます。
一方、オートチャージ設定をしていず、チャージ残高不足のカードで出口改札に突っ込むと、当然改札機は開からず、乗り越し清算の手間が発生します。
この手間は結構鬱陶しいので、やはりオートチャージ機能を使うに越したことありません。
■JR東日本の定期券の機能をカードに内蔵できる!
以下のビューカードに関しては、カード内にJR東日本の定期券の機能を入れられます。
ビューカードと定期券 (Suica定期券/ 磁気定期券) を分けて持つと、カードが2枚になってしまい、財布が無駄にかさばります。
しかし上記2枚のどちらかを選び、定期券機能を入れると、それ1枚でクレジット・定期券双方の役割を果たし、財布の中もスッキリします。
ちなみに定期券と言えば、
- 新規購入
- 継続利用 (有効期限の延長)
- 定期券情報の移し替え
の3通りが考えられます。
しかしどのタイミングの定期券であっても、定期券情報をカードに移行 (内蔵) する作業は、多機能券売機 (JR東日本の駅に設置) でしか行えません。
みどりの窓口や指定席券売機等では情報の移行作業はできないので、ここは注意です。
こうして定期券情報をカードに移すと、クレジット機能と定期券機能が見事に1枚に収まります。
さらに移すタイミングが定期券の新規購入や継続利用時だと、(手持ちのビューカードで購入・継続すれば) 1.5%のJREポイント (後述) も貯まるので、一石二鳥です!
また、休日や用事などで定期券区間を超えて定期券を使うこともあると思います。
するとその場合、区間外の電車代はSuicaの残高から自動的に支払われるので、わざわざ乗り越し精算する必要がありません。
乗り越し精算って地味に面倒なので、区間外に出向いた際、この作業が省力できるのはかなり便利です!
■VIEWプラス関連だとポイント3倍!
ビューカードを一般利用 (買い物代金/ 公共料金の支払い) すると、1,000円につきJREポイントが5P (ポイント) 貯まります。
一方、VIEWプラス (JR東日本の乗車券や定期券の購入/ Suicaチャージ等) の支払に関しては、1,000円で15Pです。
つまりJR東日本やSuicaチャージだと、一般利用の3倍もポイントが貯まるのです!凄
「ポイント3倍の対象となる商品・サービスの一覧」
- JR東日本の乗車券/ 特急券/ 回数券/ 特別企画乗車券/ 定期券の購入
- 携帯電話等による「えきねっと」からのライナー券予約
- Suica定期券/ Suicaカードの購入
- Suicaチャージ/ オートチャージ (自動入金)
- モバイルSuica(Suicaチャージ/ Suicaオートチャージ/ 特急券/ 定期券/ グリーン券)
- びゅう国内旅行商品など
1Pは1円の価値なので、ビューカードのポイント還元率は一般利用だと0.5% (1,000円で5P)、JR東日本やSuica関連だと1.5% (1,000円で15P) となります。
■ビューサンクスポイントは気配り上手
先ほど、ポイント付与は"1,000円単位"と書きましたが、これはカード利用毎 (レシート単位) ではなく、月間カード総利用額の"1,000円単位"という意味です。
例えばビューカードで6月3日と6月17日で各2,500円の買い物 (一般利用) をしたとします。
すると6月のポイント対象額は計5,000円となり、その月の獲得ポイントは25Pとなります。
(もしカード利用毎だと、各2,500円の端数 (各500円) はポイント非対象として切り捨てられるてしまいます)
つまりJREポイントは、ポイントなし金額が出にくいということです♪
■ポイントはSuicaチャージ/ 加盟店・優待店の支払い/ 各種ギフト券などに使える
まずJREポイントの王道的な使い方は、1P単位でのSuicaチャージです。
ビューカード利用者はほぼ確実にSuicaを使うと思うので、ポイントはSuicaチャージするのがベストです。
チャージは、既に入ってる残額と合わせて最高20,000円まで行えます。
例えばカード内蔵のSuica残高が6千円であれば、最高1万4千円のチャージが可能です。
また、加盟店や優待店の支払いにも、1P単位で使えます。
(加盟店:ラスカ/ 東京駅/ グランデュオ/ ビーンズ/ シャポー等)
(優待店:アトレ/ アトレヴィ/ ペリエ/ エスパル/ フェザン等)
あるいは各種金券との交換にも使えます。
交換先 | 交換レート | 還元率 |
メトロポリタンホテルズ共通利用券 | 1,500P⇒2,000円分 | 0.67% |
東京ステーションホテル利用券 | 4,625P⇒5,000円分 | 0.54% |
リラクゼご利用券 | 1,900P⇒2,000円分 | 0.53% |
ルミネ商品券 | 2,000P⇒2,000円分 | 0.50% |
びゅう商品券 | 1,400P⇒1,000円分 | 0.36% |
Suicaグリーン券 | 必要ポイント数は区間により異なる | 区間により異なる |
VIEWカード・グリーン車利用券 | 必要ポイント数は区間により異なる | 区間により異なる |
Suicaチャージや加盟店・優待店の支払い以外だと、メトロポリタンホテルズ共通利用券がおすすめです。
共通利用券はメトロポリタンホテルズの割引に使えます。
あるいは東北/ 山形/ 秋田/ 上越/ 北陸に旅行する機会のある人だと、VIEWカード・グリーン車利用券がおすすめです。
この利用券があると上記エリア (JR東日本エリア) 内の新幹線/ 特急列車グリーン車が普通車指定席の値段となるので、旅行運賃のコストが大幅カットできます。
一方、びゅう商品券 (JR東日本の駅ビル/ ホテルメッツなど全国約6,000ヵ所で利用可能) とルミネ商品券 (ショッピングセンター「ルミネ」で利用可能) は、ポイント交換時に160Pの手数料が発生するので、あまりおすすめしません。
■モバイルSuicaの年会費が当面無料!
モバイルSuicaとは、Suicaチャージ/ Suicaオートチャージ/ JR東日本の定期券・特急券・グリーン券の機能を携帯電話に搭載できるサービスのことです。
モバイルSuicaの登録には、通常1030円の年会費 (税込) がかかりますが、ビューカードで登録を行うと年会費は当面無料になります。
モバイルSuicaはオートチャージ設定だけでなく、特急券やグリーン券の予約対応もしてるので、機能の多さはビューカードを凌ぎます。
また、SuicaやJR東日本の乗車に話を搾れば、ビューカードはモバイルSuica登録後は家に完全放置でもまったく問題ありません。
なぜならモバイルSuicaが完全にビューカードの働きをしてくれるからです。
しかしモバイルSuicaにクレジット機能はないので、モバイルSuica登録後もビューカードは財布に入れておきましょう。
■JR東日本の電車代をなるべく安く済ませる!
Suica/ カード内蔵の定期券/ 回数券/ 現金払いを用途に応じて上手く使い分けると、JR東日本の電車代を多少削れます。
まず仕事や学校など、日常的に特定の目的地 (Suica/ PASMO対応エリア内) に行く場合は当然のことながら、定期券 (クレジット払いでポイント1.5%) を徹底活用するのが最も安くで済みます。
一方、(定期券の区間ではない) 特定の目的地には行くけど、行く頻度は週1〜2回程度という場合は、カードでその区間の回数券を購入するのが最も安くで済みます。
ただし回数券の場合は、有効期限切れに注意しましょう。
また、(定期券の区間ではない) 地域に単発で行く場合は、電車代をSuicaで支払うのが良い場合と、カードで購入した切符で乗るのが良い場合の2つがあります。
なぜなら切符の値段は10円単位 (四捨五入) で変動するのに対し、Suicaだと1円単位となるからです。
例えば山手線で東京 ⇒ 新宿に行く場合、切符だと200円ですが、Suicaだと194円なので、Suicaの方が6円安く済みます。
定期券の購入がほぼ常識となる区間 (職場・学校) はともかく、回数券を買うべき区間や、Suicaか切符かの見極めが必要な区間では、損をしてる人はたくさんいると思うので、できればこの辺の見極めもしていきたいところです!
■モバイルSuica特急券の利用で、JR東日本の新幹線代が安くなる!
モバイルSuica特急券 (モバトク) とは、JR東日本の新幹線(東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線)の切符を携帯電話で購入できるサービス (年会費無料) のことです。
このモバトクを利用すると、新幹線代が紙の切符 (無割引の状態) よりも安くなるので、JR東日本の新幹線に乗るならぜひ活用すべきです。
【新幹線代の比較 (2つの区間を例に挙げておきます)】
区間 | 紙の切符 | モバトク | モバトクの割引額 |
東京駅 ⇒ 盛岡駅 (普通車) | 14,230円 | 13,270円 | 960円 |
東京駅 ⇒ 盛岡駅 (グリーン車) | 17,820円 | 17,380円 | 440円 |
東京駅 ⇒ 軽井沢駅 (普通車) | 5,910円 | 5,150円 | 760円 |
東京駅 ⇒ 軽井沢駅 (グリーン車) | 7,450円 | 7,210円 | 240円 |
ただしモバトクはモバイルSuicaの機能で、モバイルSuicaの利用代金はクレジットカードから落ちるので、モバトクを利用するには何かクレジットカード (ビューカードなり他社カード) の登録が必須です。
しかし前述の通り、ビューカードだとモバイルSuicaの年会費は当面無料ですし、特急券 (モバトク) 購入だと1.5%のポイントが貯まるので、できればビューカードで登録するのが無難です。
■Web明細サービスの利用で、毎月20ポイントが贈呈!
カード利用代金の紙媒体の明細をやめ、代わりにWeb明細サービスを利用すると、毎月20P付与されます。
Web明細だと余分に年間240P (600円相当) 貯まり、カード利用状況をネットですぐチェックできるので、明らかに便利です!
(Web明細の20P付与は、カード利用のあった月だけが対象です)
■ETCマイレージサービスで、高速道路料金が割引!
カード会員専用ネットサービス「VIEWs NET」からETCマイレージ割引に登録し、東・中・西日本高速道路の通行料金をビューカードのETCカードで支払うと、通行料金10円につき1ポイント貯まります。
貯まったポイントは、高速道路の無料通行分として還元されます。
一方、ETCカードの年会費は477円+税 (税込515円) なので、この年会費を超えるポイントを得るには、年間10,300円 (月860円) を超える通行料金分、高速道路を利用しなくてはなりません。
なのでこの基準を軽くクリアしそうな高速道路ユーザーは、なるべくETCマイレージ割引に登録しましょう!
■ビューカード会員限定の超お得なサービス!
『JR東日本ホテルズの割引』
- ホテル宿泊/ 直営レストラン・バーの年間利用額10万円ごとに、5,000円分のホテル利用券を贈呈
- 直営レストラン・バーの利用代金をビューカードで支払うと、最大10%割引
- 宿泊基本料金をビューカードで支払うと、最大20%割引
- チェックイン時にビューカードの提示で、チェックアウト時間を12時まで無料延長
『引越しサービスの割引』
引越料金をビューカードで支払うと、
- サカイ引越センター:25%OFF+ダンボール最大50枚サービス
- アート引越センター:20%OFF+ダンボール最大50枚サービス
- ジェイアール東日本物流:20%OFF
ただし引越しシーズン (3月中旬〜4月上旬) は3社とも、割引率が10%に下がります。
『カラオケ「ビッグエコー」の割引』
ビューカードの提示で、以下のどちらか一方の割引を受けられます。
- ルーム料金が30%OFF
- ドリンクバー付・飲み放題コースが10%OFF
ただ歌うだけなら30%OFFを、がっつり飲むなら10%OFFを選ぶのがいいと思います。
『その他』
- JRホテルグループや東急ホテルズの宿泊基本料金をビューカードで支払うと、最大10%割引
- 駅レンタカーの各営業所でビューカードを提示すると、レンタカーのレンタル代金が10%割引
カード別の個別特典
■「ビュー・スイカ」カード
年間カード総利用額に応じ、JREポイントが余分に加算されます。
具体的には年間総利用額が、30万円、70万円、100万円、150万円になるごとに、それぞれ250P、1,000P、1,500P、2,500Pです。
年会費は524円(税込)です。
■ビックカメラSuicaカード
ビックカメラの支払に使うと、10%のビックポイントが貯まります。(現金と同率)
尚、ビックカメラはSuica払いに対応してるので、カードでSuicaチャージ (JREポイント1.5%) し、そのチャージしたSuicaで支払うと (ビックポイント10%) と、計11.5%が貯まります。
年会費は524円(税込)です。(入会初年度は無料)
■ルミネカード
LUMINE (ルミネ) の本・DVD・化粧品・食品・レストランが常に5%割引になります。(時期によっては10%割引)
また、ルミネでの年間利用額に応じ、ルミネ商品券 (年20万円以上で1千円/ 50万円以上で2千円/ 70万円以上で3千円/ 100万円以上で5千円) が贈呈されます。
年会費は1,048円(税込)です。(入会初年度は無料)
■大人の休日倶楽部ミドルカード
JR東日本線/ JR北海道線の切符が片道・往復・連続で201キロ以上の路線の場合、その切符を当カードで買うと切符代が5%安くります。
また、びゅう国内旅行の代金が、自分 (カード会員) と同行者全員5%安くなります。
年会費は2,624円(税込)です。(入会初年度は無料)
■エスパルカード
エスパル仙台の買い物で、エスパルポイントが5%貯まります。
なのでエスパル仙台だと、元のJREポイント0.5%も含め、還元率は計1.0%となります。
(ホテルメトロポリタン仙台の宿泊料金が10%OFFの特典あり)
(エスパルカードは2018年7月2日から、JRE CARDに変わりました)
■フェザンカード
JR盛岡駅のFESANの買い物代金を当カードで払うと、5%安くなります。(時期によっては10%)
あと、盛岡市の映画館チケットが200円割引、ホテルメトロポリタン盛岡の宿泊料金が10%OFFになります。
年会費は税別477円です。
(フェザンカードは2018年7月2日から、JRE CARDに変わりました)
上記6枚のビューカードのスペックを比較したい場合は、ビューカード個々の違いを徹底解説!を見てください。
ビューカードのまとめ
JR東日本の電車に日常的に乗ったり、交通機関や店舗の支払いをSuicaカードで行ってる人は、なるべくビューカードを活用しましょう。
もしどのカードを選べばいいのか不明な場合は、「ビュー・スイカ」カードがおすすめです。
なぜなら当カードの年会費は比較的安く、しかもカードに定期券機能を内蔵できるからです。
最後にビューカードの共通特典を箇条書きでまとめておきます。
- Suicaオートチャージ機能が搭載
- JR東日本の定期券機能が搭載 (「ビュー・スイカ」カード/ ルミネカード限定)
- VIEWプラス関連だとポイント3倍
- ポイントの付かない端数が出にくい
- ポイントはSuicaチャージ/ 加盟店・優待店の支払い/ 各種ギフト券に使える
- モバイルSuicaの年会費が当面無料
- Suica/ 定期券機能/ 回数券/ 切符の使い分けで、JR東日本の電車代を削減できる
- モバイルSuica特急券 (モバトク) 利用で、JR東日本の新幹線代が安くなる
- Web明細サービスの利用で、毎月20ポイントが贈呈
- ETCマイレージサービスで、高速道路料金が割引
- JR東日本ホテルズ/ JRホテルグループ/ 東急ホテルズ/ 駅レンタカー/ 引越し/ ビッグエコーの割引
以上、SuicaやJR東日本の利用者は必見のビューカードの話でした。