ドコモのウルトラシェアパック30とは?格安SIMとの比較あり!
2017年5月24日から、ドコモがウルトラシェアパック30というシェアパック (家族で高速データ容量を分け合える) の新料金プランを開始しました。
この新プランの月額は13,500円で、月々30GBまで高速通信が可能になりました。
余った容量は、もちろん翌月にすべて繰り越せます。
(ドコモ継続利用が15年以上だと毎月1,200円割引かれるので、対象者は月額12,300円でこの新プランを利用できます)
そもそも従来 (2017年5月24日以前) のドコモのシェアパックは、次の5種類だけでした。
シェアパック名 | 月額料金 | ずっとドコモ割 (15年以上継続) | 割引後の月額 |
ウルトラシェアパック100 (100GB) | 25,000円 | 2,500円 | 22,500円 |
ウルトラシェアパック50 (50GB) | 16,000円 | 1,800円 | 14,200円 |
シェアパック15 (15GB) | 12,500円 | 1,200円 | 11,300円 |
シェアパック10 (10GB) | 9,500円 | 1,000円 | 8,500円 |
シェアパック5 (5GB) | 6,500円 | 800円 | 5,700円 |
従来だと、例えば15GB (シェアパック15) で足りない人は、50GB (ウルトラシェアパック50) か、あるいは15GB到達後に1GB (+1千円) ずつ追加するかの2択でした。
15GBの月額は12,500円、50GBの月額は16,000円なので、もし前者 (15GB⇒50GB) で容量を確保するなら月々3,500円の負担増でした。
一方、月々の使用量が15GBを少し超える程度 (16〜18GB) だと、3,500円加算こそ避けれましたが、それでも月々1〜3千円 (+1〜3GB) の加算は不可避でした。
しかし今回登場した30GBプラン (ウルトラシェアパック30) だと、15GB (シェアパック15) に1,000円足すだけ (月額13,500円) で、毎月30GBの高速通信が可能になりました!
この結果、20GB前後〜30GB以内に収まる人は、従来の選択 (15GB⇒50GB、16,000円) をやめ、代わりに13,500円の新プラン導入 (15GB⇒30GB) で、月々2,500円もケータイ代を安くできるのです!
あるいは15GBに毎月2〜3GB程足してた人 (14,500〜15,500円程) が新プランに移行すると、月々1〜2千円の負担減となります。
こんな感じで、ウルトラシェアパック30は相当なメリット (より安価でより高容量) を発揮するのです。
ウルトラシェアパック30は、格安SIMの同プランよりも2倍以上も割高!
ウルトラシェアパック30は、一部のドコモ利用者の負担をある程度軽くするのは事実です。
しかし15GB、50GBから30GBにプラン変更を考えてたり、ドコモと新規契約の形で30GBを利用する予定の人は、どうせなら格安SIMの30GBプランを選ぶのが絶対にベストです!
(ドコモから格安SIMに乗換えた方が良いです)
なぜなら同じ30GBでも、格安SIMだと月額7千円〜1万円程で収まるのに対し、ウルトラシェアパック30は基本使用料等を含めると月額1万4千円〜2万円だからです!(金額の根拠は後述)
つまり月々30GBを使うコストが、格安SIMはウルトラシェアパック30の半額で、格安SIMの方が明らかにコスパが高いのです。
ということで、ここからは上記金額が出てくる根拠を説明します。
ちなみに30GBという大容量になると、それを単独利用する派 (主回線のみ)、家族数人でシェアする派 (主回線と1つ以上の副回線)、1人が複数端末で容量シェアする派 (テザリング) 等に分かれます。
なのでウルトラシェアパック30と格安SIM (30GB) の料金比較は、単独利用派・シェア派と分けて行います。
【⇒ ちょっと雑談:ドコモ店員に、docomoが格安SIMに勝る面があるか聞いてみた!】
単独利用する人視点
■ウルトラシェアパック30の月額料金
ドコモ基本使用料は、シンプルプランの月額980円 (2017年5月24日登場)とします。
また、ドコモ継続利用歴は10年と仮定し、月額1,000円のドコモ割が効くとします。
- 基本使用料:980円
- ウルトラシェアパック30:13,500円
- spモード:300円
- ユニバーサルサービス料:2円
- ドコモ割:−1,000円
計13,782円
テザリングについて
2018年4月1日以降のウルトラシェアパック (30GB・50GB・100GB) では、テザリング利用料として1シェアグループにつき1,000円が必要です。(2018年3月末まで無料)
なのでテザリング利用する30GBの単独者の月額料金は、2018年4月1日以降は14,782円になります。
■格安SIM (30GB) の月額料金
30GBプラン対応の格安SIMは多数あり、そのどれも料金は似通てるので、今回の料金比較ではOCNモバイルONEを例にします。
(OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズという通信事業の最大手が運営してるので、倒産によるサービス提供不能という事態は起きにくいです)
- 30GBの基本料金:6,750円 (090/080/070通話可能)
- ユニバーサルサービス料:2円
- テザリング利用料:0円
計6,752円
以上から、ドコモ (ウルトラシェアパック30) よりも格安SIM (OCNモバイルONE) の30GBの方が、月々7,030円安いです。(13,782円−6,752円)
また、(2018年4月1日以降の) テザリング利用者だと格安SIMの方が、月々8,030円安いです。(14,782円−6,752円)
シェアする人視点
■ウルトラシェアパック30の月額料金
家族4人でのシェア (主回線+3つの副回線) を想定します。
また、先ほどの単独利用者の視点と同様に、基本使用料はシンプルプラン、月額1,000円のドコモ割が効くとします。
- 基本使用料:980円×4人
- ウルトラシェアパック30:13,500円
- シェアオプション定額料 (副回線のみ):500円×3人
- spモード:300円×4人
- ユニバーサルサービス料:2円×4人
- ドコモ割:−1,000円
計19,128円 (1人当たり4,782円)
前述の通り、2018年4月1日以降は1シェアグループにつき1,000円のテザリング利用料が発生するので、その日以降、テザリングを使うと月額20,128円 (1人当たり5,032円) になります
■格安SIM (30GB) の月額料金
家族4人でのシェア (主回線+3つの副回線) を想定します。
また、先ほど同様、OCNモバイルONEを例にします。
- 30GBの基本料金:6,750円 (090/080/070通話可能)
- シェアオプション定額料 (副回線のみ):1,100円×3人
- ユニバーサルサービス料:2円×4人
- テザリング利用料:0円
計10,058円 (1人当たり2,514円)
以上から、ドコモ (ウルトラシェアパック30) よりも、格安SIM (OCNモバイルONE) の30GBプランの方が月々9,070円 (19,128円−10,058円)、1人換算だと2,267円安いです。
また、テザリング利用者だと格安SIMの方が月々10,070円 (20,128円−10,058円)、1人換算だと2,517円安いです。
ドコモのウルトラシェアパック30のまとめ
従来、ドコモは15GBの次は50GBだったので、月々20GB〜30BG程を望む人は、容量がたくさん余る50GBで我慢せざる負えませんでした。
しかしウルトラシェアパック30の登場で、プラン選択の幅が広がり、上記容量層の人はスマホ代を月々2,500円減らせるようになりました。
ただし究極的には格安SIMの30GBの料金は、ウルトラシェアパック30の半額程度なので、格安SIMへの乗換 (=ドコモ解約) が可能であれば、格安SIMにて30GBを使うのが明らかにベストなのです!
テザリングなしの節約可能料金の計算表
ドコモ月額 | 格安SIM月額 (OCN) | 節約金額 | 節約率 | |
単独利用 | 13,782円 | 6,752円 | 7,030円 | 51.0% |
家族4人での利用 | 19,128円 | 10,058円 | 9,070円 | 47.4% |
テザリングありの節約可能料金の計算表
ドコモ月額 | 格安SIM月額 (OCN) | 節約金額 | 節約率 | |
単独利用 | 14,782円 | 6,752円 | 8,030円 | 54.3% |
家族4人での利用 | 20,128円 | 10,058円 | 10,070円 | 50.0% |
※ 「節約金額=ドコモ月額−格安SIM月額 (OCN)」、「節約率=節約金額÷ドコモ月額」と計算します。
テザリングなしだと、格安SIM乗換により単独利用者は51%、4人家族の場合は47.4%スマホ代が安く済みます。
逆にテザリングありだと、格安SIM乗換で単独利用者は54.3%、4人家族の場合は50%安く済みます。
ということで、30GBプランを使うなら、ウルトラシェアパック30に甘んじるよりも、さっさと何かの格安SIMに乗換え、そっちで30GBを謳歌しましょう!