【写真32枚付き】ピーチ・アビエーションに実際に乗った感想!
ピーチ・アビエーション (Peach Aviation) は、紫に多少ピンクを混ぜたようなカラーが特徴の格安航空です。
そしてJALやANAのような大手と比べ、チケット代金が大幅に安い (大手の3分の1〜半分とか) のが格安航空の最大の特徴となります。
しかしその反面、座席が物凄く狭いとか、座り心地が悪いとか、機内サービスの質が悪いとかネット等で色々言われてる側面もあります。
ピーチ・アビエーションのチケット代金が大手よりも格段に安いことは明らかに事実ですが、ネガティブな噂は個人の主観が入るので、実際に自分が乗ってみないことには何とも言えないと思います!
そこで2016年11月に福岡から大阪 (関西国際空港) への移動手段として、実際にピーチ・アビエーションを利用した管理人 (私) が、その乗り心地↓や機内サービスの感想↓について本音で書いてみました。
また、チケット予約の流れや、空港到着から航空機搭乗までの流れについても書いてみました。
ちなみに格安航空と言えばJetstarも有名で、以下の路線に関してはJetstarのみ運行してるので、該当者はこちらに乗るようにしましょう!
- 東京(成田)から熊本、大分、鹿児島、松山、高松の片道・往復便
- 名古屋中部から札幌、福岡、那覇、鹿児島の片道・往復便
また、この2社の「チケット価格」「座席の広さ」「持ち込み可能手荷物」などを比較したい場合は、以下の記事がおすすめです。
航空チケットの予約
まずはピーチ・アビエーションの公式サイトに移動し、出発空港/ 到着 (目的) 空港/ 出発日/ チケット枚数 (大人・子ども・幼児) などを選びます。
もしピーチ・アビエーションで往復する予定なら、往路出発日も選びます。
すると指定した条件に合う航空便がいくつか出てくるので、自分の都合に合う便を選びます。
管理人の場合は、17:40福岡出発 ⇒ 18:45大阪 (関西) 到着の便を選択しました。
格安航空のチケットってまったく同じ路線の便、しかも普通の平日でも、日によって価格差が1.5倍ぐらいになってしまいます!
例えば上記路線のチケット (福岡 ⇒ 大阪関西) は管理人のときは5,690円でしたが、あと2日遅ければ7,500円ぐらいになっていました。
格安航空のチケットは結構気まぐれで値段が上下するので、自分が乗りたい便のチケットが安いかどうかは、ほぼ運に左右されます。
こうして目的の便を決めると、次は申込者情報を入力します。
申込者情報とは搭乗者 (本人) の名前/ 性別/ メールアドレス/ 電話番号/ 住所などのことです。
申込者情報はチケットの予約毎に入力が必要ですが、Peachアカウント (無料) を作っておくと、2回目以降の予約では入力作業がほぼ不要となります。
なので頻繁に搭乗する見通しの人は、なるべくアカウントを作っておきましょう!
アカウントを作ると、以下のメールが登録アドレスに届きます。
次は座席指定を行います。
ピーチ・アビエーションの座席には、以下の5種類があります。
- ファストシート(1,300円)・・・足元のスペースが最も広く、航空機の搭乗・降機を一番最初に行える
- スマートシート(650円)・・・足元のスペースが2番目に広く、航空機の搭乗を一番最初に行える
- プレジャーシート(500円)・・・足元のスペースは標準だが、航空機の搭乗を一番最初に行える
- スタンダードシート(350円)・・・足元のスペースは標準的で、搭乗順は後回しだが、上3つのシート予約者と同様に座席指定を行える
- 座席指定なし(無料)・・・ファスト/ スマート以外の余った座席がランダムで割り当てられ、搭乗順は後回し。どこの座席になるかは、搭乗当日に確定
どのシートを選んでもいいですが、個人的には身長176〜177cm以下ぐらいの人は国内線・国際線に関係なくスタンダード、または座席指定なしで十分だと感じました。
友人や家族などの同伴者がいて、その人と隣同士になりたい場合は、スタンダードで近い座席を指定するのが良いと思います。
また、180cm前後の長身でも少し我慢すれば、1〜1.5時間程度のフライト (福岡 ⇒ 大阪関西とか、東京成田 ⇒ 大阪関西など) ならスタンダード、または座席指定なしで大丈夫です!
逆に長時間フライトになりがちな国際線は、180cm前後の人はスマートの方が無難だと思います。
また、(管理人のように、) 184cmとかの大柄になってくると、フライト時間に関係なくスマートで足元の広い座席を確保する方がいいと感じました!
ちなみにスマートの座席を選ぶなら、赤枠の13列目の座席 (特に景色を見やすい窓際) が断然おすすめです!
(管理人は13列目の右側の窓際を取りました)
なぜなら12列目はリクライニングができないので、13列目の人は前列 (12列目) のリクライニングで狭い思いをすることはないからです。
(実際に管理人がスタンダード/ スマートの両方に座った様子の画像を、もう少し下で紹介しています)
一方、搭乗・降機の順はあまり気にしなくていいと思います。
なぜならピーチ・アビエーション1機の最大収容人数は100人程度なので、たとえ搭乗・降機が一番最後でも、1人目から5分ぐらいしか変わらないからです。
なので特段の理由がなければ、搭乗・降機を早めるために余分なチケット代 (ファスト/ プレジャー) を支払う必要はないと思います。
座席決定の次は、追加オプションを付けるかどうかを決めます。
追加オプションには、
- Peachチケットガード(830円)・・・病気/ ケガ/ 急な出張などで搭乗できなかった時のチケット代の補償
- Peach旅行保険 (930円)・・・旅先でのケガ/ 手荷物のトラブル/ 遅延欠航による余分な出費の補償
の2つがあります。
しかしどちらも不要だと思うので、両方とも未加入でいいと思います。
追加オプションの付帯有無を決めたら、最後はチケット料金を支払います。
支払いはクレジットカードかピーチポイントで行えます。
カードだと支払手数料が発生しますが、ポイントだと手数料は無料なので、できればポイントを購入し、ポイントで払うのがいいと思います。
ちなみに管理人は急いで座席確保をしたかったこともあり、カード決済 (手数料440円) でさっさとチケットを購入しました。
ここで管理人の場合のチケット料金をまとめておきます。
まず福岡から大阪 (関空) までのチケット代金 (必須) が5,690円、空港使用料等 (必須) が360円、スマートシート (オプション) が650円なので、合計6,700円となりました。
これにクレジットカードの手数料440円が合わさり、最終的な支払い金額は7,140円となりました。
購入前に申込者情報や予約内容、支払い金額などを最終確認できるので、間違いがなければチケットを購入します。
購入すると予約番号が発行されるので、その番号を紙にメモするなり、写メで撮影するなり、届いたメールに記載の予約番号の画面をスクリーンショットを取るなりし、搭乗当日まで保管しておきます。
番号が分かれば当日空港でチケットを発行できるので、メール記載の二次元バーコードのコピーは不要です。
【⇒ 関連記事:値下げ祭り!ピーチ・アビエーションの運賃セール価格は本当に安かった!】
空港到着から航空機搭乗までの流れ
国内線の場合、航空機の搭乗には航空会社を問わず、
- 航空チケットの発券
- (もしあれば、) 手荷物の預け入れ手続き
- 出発保安検査場の通過
- 搭乗口付近での待機、そして搭乗
という流れをとります。
以下は福岡空港でピーチ・アビエーションに搭乗する場合のリアルな様子となります。
■航空チケットの発券
まず航空チケットを発券するために、発券機のある国内線旅客ターミナルビルの1階へと進みます。
JAL、ANA、Jetstar等のカウンターを横切ると、ピーチ・アビエーションの発券機が現れます。
発券機に自分の予約番号を入力し、チケットを入手します。
また、カウンターで担当者にチケットを発行してもらうことも可能です。
(発券は搭乗時刻の30分前に締め切られます)
チケットはコンビニのレシートのような粗末な感じでした!笑
徹底的なコストダウンの意識を感じました。
■手荷物の預け入れ手続き
もし機内に持ち込めない荷物 (10kg以上の手荷物、化粧品、液体物、はさみ等) がある場合は、発券機の前のカウンターで手荷物の預け入れ手続き (有料) を行います。
それと注意ですが、国土交通省の指示により、サムスン製のギャラクシーノート7 (日本では未発売) は、自然発火の事故が多発してることから、機内に持ち込むことはできません。
預け入れも不可なので、ギャラクシーノート7の利用者は空港に持ってこないようにしましょう!
■出発保安検査場の通過
続いてターミナルビルの2階の出発保安検査場に移動します。
検査場で航空チケットを提示しつつ、機内に持ち込む荷物のチェックを受けます。
荷物チェックは、荷物をカゴに乗せ、赤丸で囲った機械に荷物を通すことで行われます。
先ほど液体物は持ち込めないと書きましたが、目薬やペットボトル (水やお茶など) は持ち込みが可能となります。
ただしペットボトルの場合は、その内容物が検査されるので、検査時はカバンからペットボトルを取り出しておく必要があります。
ちなみにピーチ・アビエーションの規則では、機内に持ち込める荷物の大きさは、"3辺の和が115cm以内"と定められています。
115cm以内って、例えば縦30cm×横35×高さ50cmのようなイメージですが、荷物の大きさチェックは結構アバウト (というか、してるのか?) という感じでした。
なので合計115cmを多少超えるぐらいなら、意外と持ち込めるんじゃ?という気がしました。
■搭乗口付近での待機、そして搭乗
保安検査が終了すると、搭乗口付近にある待合室で、「航空機の搭乗準備ができましたので、搭乗口までお越し下さい!」とのアナウンスがあるまで、航空機を待つことになります。
アナウンスがあると、最初にファスト/ スマート/ プレジャーの人が先に搭乗口を通過し、その次にスタンダード/ 座席指定なしの人が搭乗していきます。
搭乗口先の通路を進むと、航空機の入り口に到着します。
【⇒ 関連記事:実際に乗り比べてみた!格安航空(ピーチ・Jetstar)と大手(JAL)はここが違う!】
ピーチ・アビエーションの乗り心地について
管理人の座席はスマートシート (足元が広い座席) でしたが、搭乗時に試しに標準的な広さの座席に座ってみました。
管理人は184cm、86キロの巨漢なんですが、実際に座ってみるとネット等で言われてるほど狭くは感じませんでした!
(膝と前列の座席との隙間は、ちょうど指2本でした)
個人的な予想では、膝と前列座席とがくっつくと思ってましたが、1分ほど座った感じでは、1時間程度のフライト (福岡 ⇒ 大阪関空) なら我慢できる程度にはスペースが確保されてると感じました。
184cm、86キロの管理人ですら大丈夫と思えたので、少なくとも日本人の98%ぐらいは標準的な広さの座席 (プレジャー/ スタンダード/ 座席指定なし) で事足りると思いました!
一方、管理人の体格を超える人、特に190cm以上とかになってくると、さすがにスマート (お金に余裕があればファスト) を選ぶのが無難だと思いました。
(下はスマートシートの座席です)
スマートは飛行中に足を動かせるスペースが十分あったので、超快適なフライトでした。嬉
なので体が相当大きい人や妊婦の人、長時間飛行の国際線に乗る人などはぜひスマートを選びましょう!
ちなみに座席はすべて革製の素材で作られていました。
座り心地は可も不可もないという感じでした。
こうして座席の広さ・快適さチェックしてるうちに、他の客も搭乗が完了しました。
搭乗率は感覚値で85%ぐらいでした。
しかしチケット代がより高いファスト/ スマートに限定すると、搭乗率は30%ぐらいでした。
実際、13列目 (スマートに該当) は6座席あるのですが、そのうち2座席 (管理人とオッサン) にしか着席者はいませんでした。
格安航空に乗る人の多くは、快適さよりもチケット代の節約を優先しているのだと思いました。
航空機の離陸前に、CAから酸素マスクの使い方の説明を受けました。
「万一の時、ぶっつけ本番で使えるわけないやろ!」と思いました。笑
説明が終わると、いよいよフライト開始です。
管理人は窓際の席だったので、離着陸時に外の景色を見れて良かったです。
下の画像は福岡空港を離陸し、機体がちょうど上昇してるときに撮ったものです。
上昇が終わり、機体が安定期に入ると、ピーチショップ (機内販売) が開店します。
ピーチショップでは化粧品や食事、ドリンクなどが販売されています。
他には、主要地域への高速バスのチケットが割引価格で販売されています。
例えば、なんばOCAT (大阪シティエアターミナル) から出てる、鳥取倉吉行きの高速バスのチケットは、本来なら4,300円なんですが、ピーチショップだと3,400円 (900円割引) で販売されてました。
なので空港に到着後、何かしらの高速バスに乗る予定の人は、そのバスのチケット代が安くなってないかどうかをしっかり確認しましょう。
ちなみに管理人は関空から京都八条口に行くチケット (2,550円) が欲しかったのですが、まったく割り引かれてませんでした。悲
こうしてピーチショップの販売商品のパンフレットを見てるうちに、航空機は関空に到着しました。
航空機から降りる際、CA (客室乗務員) のお姉さん達が見送ってくれました。
航空機から空港内までは、航空機と空港が直結してる場合と、航空機から出てる階段 (タラップ) を下りて空港敷地内を歩いた後に空港に入る場合の2通りがあります。
今回のフライトだと、後者のパターンでした。
タラップを降りた直後の画像です。
「次にピーチ・アビエーションに乗るのはいつだろう?」と思いつつ、航空機を背に管理人は去っていきました。
空港内に入って少し進むと、福岡空港で預け入れた荷物がベルトコンベアでゾロゾロと流れてきます。
荷物を預けた人は、忘れずに荷物を回収しましょう。
機内サービスの感想
CAは普通に親切でしたし、機内販売もJALやANAなどの大手と同様に行われていたので、個人的には大満足でした。
ただしピーチ・アビエーション (格安航空) は大手とは違い、搭乗時刻になったら予約者の全員が揃ってなくても、お構いなしにフライトを実行します。
(大手は搭乗時刻間際に予約者の全員が揃っていない場合、未到着者をアナウンスで呼び掛けてくれます)
定刻に遅れてくる人を放っておくフライト方針が、格安航空の低コスト化の一部に貢献してる背景を考えると、遅刻者の放置はやむ負えない措置だと思います。
それとピーチ・アビエーションでは、関西空港の到着時にユニークなアナウンスが流れました。
「またのご搭乗をお待ちしております。みなさん、ホンマおおきに!」というアナウンスです。
まさに関西ならではのアナウンスでした。笑
あと、ピーチ・アビエーション用に作曲された、ケツメイシのオリジナル曲が降機中に流れていました。
曲が流れた時、「誰かの着うたかな?」と思いきや、実はピーチ・アビエーション限定の曲だったので、結構驚きました!
あ、それから、CAの募集アナウンスも降機中に流れました。
年齢・国籍・CA経験の有無を問わず、応募が可能とのことだったので、興味があれば試しに応募してみましょう。
まとめ
管理人の場合、福岡から関空までを快適な環境 (広い座席) で過ごせたにもかかわらず、そのコストはわずか7,140円でした。
この区間を例えばANAで行く場合、特割やビジネス切符という相当安いチケットでも14,000円〜16,000円はかかることを考えると、ピーチ・アビエーションの7,140円がいかに安いのかが想像できると思います!
(ほぼすべての区間で、ピーチ・アビエーションのチケットは大手の3分の1〜半分で収まります)
かと言って、CAの対応が大手に劣っているとも、機体の質が悪いとも特に感じませんでした!
なので大手かピーチ・アビエーションで迷ってる場合は、ピーチ・アビエーションの方が断然良い!とアドバイスしておきます!