電車のライトユーザーは極力、回数券を買おう!単発切符は明らかに損
一般的に通勤・通学の電車は定期券で乗りますし、逆に普段あまり乗らない人は単発の切符を買います。
あるいは乗車頻度が週2〜3日ぐらいの人は、9〜10回分の料金で11回乗れる回数券を利用します。
このよう乗車頻度が週2日以上とか基本週0日の人は、自分にベストな乗車券を知ってる傾向にありますが、週1日の人は何となく単発切符を買ってるように思えます。
しかし鉄道会社の大半は、回数券 (一般的に11枚セット) の有効期限を3ヶ月に設定してるので、週1日乗車でも回数券を自然な形で全部消費できます!
(週1日乗車の3ヶ月 (13週間) 換算は片道26回なので、やはり11枚全て消費できます)
週1日ペースは1枚たりとも回数券が無駄にならないと判明したところで、次は回数券が単発切符よりもどれぐらい安いのかを説明します。
例えば京都-大阪間 (JR西日本) の場合、単発切符1枚の運賃は560円ですが、回数券だとその9倍 (5,040円) で11枚なので、回数券1枚の価格は459円 (5,040円÷11枚) と計算でき、単発切符よりも101円割安となります。
(原則、JRの回数券運賃は「区間運賃×10倍」ですが、京都-大阪間は他社と客争奪戦が激しいので、「区間運賃×9倍」という割引価格になります)
ということは、週1日の人が上記区間に単発切符で乗ると、回数券の人よりも、月々 (4週で) 404円の、あるいは年間 (52週) だと5,252円の無駄金を使うことになります!
この理屈は少し考えれば誰でも気づきそうですが、週1日という低頻度だと、電車賃の削減の意識は意外と低く、たとえ気づいてたとしても、実際に回数券を買う人は少なかったりします。
かく言う僕は週1日の該当者で、近所の同じ区間を今だに単発切符で乗ってるので、この機会に回数券に移行しようと思ってます。笑
利用者の多い区間で、電子マネー利用と回数券の半年・1年・3年の運賃差を計算してみた!
参考までに、電子マネーと回数券の場合の、JR東日本の5路線の運賃比較をしてみます。
(JR東日本はJR西日本とは違い、電子マネーだと1〜3%程、単発切符よりも運賃が安くなるので、回数券との比較対象は電子マネーとします)
ちなみにJR回数券1枚の運賃は、「区間運賃×10倍÷11枚」の計算式で出せ、下の表の回数券運賃はこの式を元にしてます。
区間 | 電子マネー | 回数券 | 片道1乗車の差額 |
---|---|---|---|
東京⇔池袋 | 194円 | 182円 | 12円 |
横浜⇔渋谷 | 388円 | 355円 | 33円 |
東京⇔横浜 | 464円 | 428円 | 36円 |
品川⇔大宮(埼玉) | 637円 | 582円 | 55円 |
小田原⇔新宿 | 1,490円 | 1,355円 | 135円 |
片道1乗車だと、それほど高い差額は発生しません。
しかしたとえ週1日という低頻度でも、電子マネーで上記区間を使うと、やはり中長期的にはそれなりに大きい差額が出ます。
以下は半年(26週)後、1年(52週)後、3年(156週)後の運賃の総差額です。
区間 | 半年後 | 1年後 | 3年後 |
---|---|---|---|
東京⇔池袋 | 312円 | 624円 | 1,872円 |
横浜⇔渋谷 | 858円 | 1,716円 | 5,148円 |
東京⇔横浜 | 936円 | 1,872円 | 5,616円 |
品川⇔大宮(埼玉) | 1,430円 | 2,860円 | 8,580円 |
小田原⇔新宿 | 3,510円 | 7,020円 | 21,060円 |
東京-池袋という比較的近い駅どうしだと、差額は3年という長期でも大したことありません。(3年差額は2千円以下)
しかし横浜-渋谷や小田原-新宿など、駅と駅が離れるにつれ、3年差額は5千円を超えたり、2万円を超えたりと、駅間の距離に比例的に上昇します!
なので今まで回数券の存在を軽視してた週1日乗車の人は、(鉄道会社や区間を問わず、) 今後は単発切符や電子マネーでの乗車はやめ、単純に回数券で乗りましょう。