通勤定期券を極限まで安く買う方法【サラリーマン・OL必見】
通勤定期券は電車通勤するサラリーマン/ OLの人には必須アイテムです。
一般的に定期券の有効期限は1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の3種類があり、このうち多くの人は6ヶ月のものを購入します。
6ヶ月定期券は数万円とか普通にしますし、路線によっては10万円超なども珍しくありません。
なので購入時は毎回、たとえ後日会社から全額支給があるにしても、相当な負担を感じることになります。
しかも定期券って、どの鉄道会社の窓口 (JR、小田急、東急等々) でも、基本的には現金一括かクレジットカードの1回払いでしか買えず、その経済負荷を分散できないので、尚更しんどいです!
定期券が仮に高額 (例:10万円) でも、月2万円×5ヶ月とかに分散可能ならまだしも、実際はドカンと一発購入なので、そのしんどさは一目瞭然です。
なのでこの偏った負担を避けるために、
「次の定期券購入時は6ヶ月分ではなく、1ヶ月分を毎月1回・計6回とか、3ヶ月分を計2回買う方が良いか?」
と考えそうです。
しかしこういった買い方は負担の分散こそ可能ですが、1度に6ヶ月買いよりも大幅に割高になります。
そこで当記事では、その割高の実例やその対処法について解説しています。
(目次)
6ヶ月定期券と比べ、3ヶ月×2回や1ヶ月×6回はこんなに割高になる!
例えば以下は小田急小田原線 (小田原⇔新宿)、東急東横線 (横浜⇔渋谷)、JR東海道本線 (京都⇔新大阪) の、1ヶ月/ 3ヶ月/ 6ヶ月の通勤定期券の値段です。
区間 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
小田原 ⇔ 新宿 | 17,330円 | 49,400円 | 93,590円 |
横浜 ⇔ 渋谷 | 9,910円 | 28,250円 | 53,520円 |
京都 ⇔ 新大阪 | 16,530円 | 47,100円 | 79,310円 |
また、以下は上記区間を一発購入した場合 (6ヶ月×1回) と比較し、他2つの買い方 (1ヶ月×6回、3ヶ月×2回) がどのぐらい割高なのかをまとめたものです。
区間 | 1ヶ月×6回 | 3ヶ月×2回 |
小田原 ⇔ 新宿 | +10,390円 | +5,210円 |
横浜 ⇔ 渋谷 | +5,940円 | +2,980円 |
京都 ⇔ 新大阪 | +19,870円 | +14,890円 |
このように定期代分散のために、6ヶ月分で数千円〜1、2万円も余分に払うのは、あまり賢い買い方ではありません。
(乗車頻度が週1日ぐらいの定期券不要な人は、ちゃんと回数券を使ってますか? もし答えがNoなら、以下の記事を今すぐチェックです!)
【⇒ 関連:電車のライトユーザーは極力、回数券を買おう!単発切符は明らかに損】
ならば、クレジットカードの"後から分割"を徹底利用しよう!
クレジットカードの"後から分割"という機能を利用すると、上記の割高分を極力安く (究極ゼロに) 抑えつつ、同時に定期代を複数月に分散できます!
後から分割って何かというと、窓口で一旦はクレジット1回払いで定期券を購入し、後で支払方法を分割払いに変更するという決済方法です。
カードによっては支払方法を後から分割に変更できるので、この方法で定期券代を払えば、まずその負担を複数月に分けれます。
(分割設定はカード自体の機能なので、窓口での1回購入の後、カードの会員メニューで1回払いを2回払いに変更すれば、分散完了です)
一方、クレジットの分割手数料はというと、分割回数が2回の場合に関しては、基本的どの会社のカードであっても、手数料は1円も発生しません。
つまりクレジット2回払いで定期券を買うと、上表の割高分を0円に抑えられるのです!
明らかに家計に優しいです。
尚、後から分割により2回払いにすると、各定期券 (小田原⇔新宿の93,590円、横浜⇔渋谷の53,520円、京都⇔新大阪の79,310円) の月々のクレジット請求額は、各値の半分となります。
具体的には、順に月々46,795円、26,760円、39,655円で、この支払いを2回 (2ヶ月) 行うと完済となります。
一方、2回払いでも月々の負担が大きいと感じる人もいると思います。
その場合は支払回数を増やせば、月々の負担を減らせます。
ただし回数を増やすと、(3回払いから) 分割手数料が発生します。
クレジットのこの手数料は年率15%、最大でも18%が一般的で、前述の割高分 (3ヶ月定期×2枚や1ヶ月定期×6枚) よりも遥かに安いです!
例えば前述の3区間の定期券をクレジット6回払いする場合、年率15%、18%の手数料は次のようになります。
(計算は日本クレジット協会の手数料計算のシミュレーションにより算出)
区間 | 年率15%の手数料 | 年率18%の手数料 |
小田原 ⇔ 新宿 | 4,154円 | 4,994円 |
横浜 ⇔ 渋谷 | 2,382円 | 2,868円 |
京都 ⇔ 新大阪 | 3,488円 | 4,196円 |
以下は、クレジット6回払いの手数料 (15%、18%)/ 1ヶ月定期券×6枚の割高分の比較の結果です。
前者の方がずいぶん安いことが確認できます。
区間 | クレジット6回払い | |
年率15%時、1ヶ月×6枚よりこれだけ安い | 年率18%時、1ヶ月×6枚よりこれだけ安い | |
小田原 ⇔ 新宿 | 6,236円 | 5,396円 |
横浜 ⇔ 渋谷 | 3,558円 | 3,072円 |
京都 ⇔ 新大阪 | 16,382円 | 15,674円 |
つまり1ヶ月タイプを (6回にわたって) チマチマ買うよりも、(6回払いの) 分割手数料を払ってでもクレジットカード (の後から分割) で買う方が絶対に得なのです!
後から分割機能付きのクレジットカード
決済時 (購入時) に分割を選べるカードは多数ありますが、決済後に払い方を分割に変更できるカードは限られています。
以下はそんな貴重な"後から分割機能搭載"の有名クレジットカード (4枚) です。
ぜひ自分の生活習慣に合ったカードを選びましょう。
■TOKYU CARD(東急カード)
東急系の電車・バスの乗車やPASMOオートチャージ、TOKYU POINT加盟店 (東急百貨店、東急ハンズなど) の買い物でTOKYU POINTが貯まります。
このカードはポイント還元率がとにかく高く、東急の電車・バスの定期券購入やPASMOオートチャージで1%、東急線いちねん定期の購入で3%です。
TOKYU POINT加盟店の買い物だと2〜10%も貯まります!凄
(東急以外でも1%という安定感です)
東急関連で当カードを使い倒すと、例えば3万円で1,000P貯まるなんてことはザラにあります。
貯まったポイントはPASMOにチャージして使えますし、必要ならPASMO一体型のカードを選ぶことも可能です。
東急の電車・バスの利用者は、当カードの分割機能にて定期券を買うのがベストです!
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■OPクレジット(小田急カード)
小田急ポイント加盟店 (小田急百貨店、Odakyu OXなど) で1〜10.5%、PASMOオートチャージ&利用で1.5%の小田急ポイントが貯まります。
また、小田急線の乗車回数が多い人だと、その対象運賃総額の最大7%ものポイントが貯まります!
貯まったポイントは1P単位で電子マネーPASMOと交換できて、非常に便利です!
小田急の電車・店舗の利用者やPASMOユーザーは、当カードの分割機能にて定期券を買うのが正解です。
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■ライフカード
毎年、自分の誕生月にポイント3倍付与という驚異のカードです!
なので当カードは定期券購入だけに使うのは勿体なく、誕生月に必要な買い物をまとめて行い、その際にポイントを爆発的に得るという使い方をするのが望ましいです!
また、入会後1年や年50万円以上の利用でポイント1.5倍、年150万円以上で2倍などの特典もあります。
ポイントはVプリカ/ Amazonギフト券/ JCBギフトカード/ QUOカードなど、利便性の高いものと交換できますし、カード年会費は永久無料です。
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■JCBカード
日本が世界に誇る、国内唯一の国際ブランドであるJCBが直接発行してるカードです。
前年50万円以上の利用で獲得ポイントが+20%、100万円以上で+50%、300万円以上で+60%というポイント特典が最大の魅力です!
一方、前年50万円未満に終わると、翌年に1,375円(税込)の年会費が発生するのが弱点です。
(初年度は利用状況に関わらず、年会費は無料です)
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まとめ
家計への負担を極力抑えつつ、最も安く定期券を買う方法は、"後から分割機能あり"カードで6ヶ月タイプをクレジット2回払いで買うことです。
この買い方だと定期代の負担を2ヶ月に分散でき、しかも1円すらの手数料も発生しないので、絶対におすすめです!
また、たとえ分割手数料が発生する3回払い以上でも、3ヶ月定期×2枚や1ヶ月定期×6枚よりは遥かに安く購入できます。
(分割回数が6回を超えると、その分手数料も高くなり、後から分割のメリットが少なくなります)
電車通勤するサラリーマン/ OLの人は、今後は後から分割機能付きカードにて定期券を買いましょう!