実はGmailには個人情報流出(漏洩)対策の機能が付いてます!
企業の、ネット経由の個人情報の流出事件が多発しています。
例えばベネッセでは顧客情報760万件が流出 (2014年7月9日) しましたし、チケットぴあでクレジットカード情報を含む個人情報約15万5000件の漏えいの可能性 (2017年4月25日) がありました。
また、メルカリは2017年6月22日に、登録者の住所・氏名・メールアドレスが最大29,396人分、第三者が閲覧できる状態にあった可能性がありました。
このように個人情報の流出事件は色々起きてるわけで、流出の原因は各企業のネットセキュリティーの脆弱さや情報管理の甘さが原因なので、流出に対し、僕たち個人は完全にお手上げムードです。
しかし何か新サービスに登録する際、これから紹介するGmail機能を利用した状態のGmailアドレスにて登録したり、既に登録済サービスに対しては、その登録アドレスを機能利用状態のGmailアドレスに変更することで、個人レベルで簡単に流出企業の特定を行えます!
流出企業が判明すると、その企業に苦情の電話や損害賠償請求を行えるので、Gmail利用者はぜひこの機能をチェックです。
1つのGmailアドレスを登録先に応じ、使い分ける
流出企業を一発判明できるGmailの機能とは、1つのGmailアドレスを登録先に応じて使い分けるという方法です。
一般的にメールアドレスって、@の前部分 (半角英数自由に設定)、@、@の後部分 (メルアド提供会社で固有) という3段構成になってますが、Gmailの場合、@の前部分の文字列に半角プラス (+) を入れると、それ以降〜@まで文字列をアドレスに含めないという性質を持ってます。
どういうことかというと、例えばdoraemon@gmail.comというアドレスがある場合、
- doraemon+nobita@gmail.com (のび太が送信時に使用と仮定)
- doraemon+sizuka@gmail.com (しずかが送信時に使用と仮定)
- doraemon+suneo@gmail.com (スネ夫が送信時に使用と仮定)
- doraemon+jaian@gmail.com (ジャイアンが送信時に使用と仮定)
のどれも、アドレス的にはdoraemon@gmail.comとまったく同一と認識され、それらアドレス宛にメール送信すると、そのメールすべてがdoraemon@gmail.comという1つのアドレスに届くという意味です。
一方、doraemon@gmail.comの受信フォルダで受信メールの送信先 (下の画像のto) を確認すると、doraemon+nobita@gmail.com利用での送信メールは、送信先がdoraemon+nobita@gmail.comと表示されます。
なので送信先に、+nobitaが含まれてるメールを受信した場合、そのメールはのび太が送ってきたものだと分かります。
同様に+sizukaが含まれてるとしずか、+suneoだとスネ夫、+jaianだとジャイアンからのメールだと分かります。
Gmailにはこのような性質があるので、doraemon@gmail.comのアドレス利用 (登録) 先を例えば楽天市場、ヤフー、TSUTAYA、メルカリ、Appleの5つだけとし、
- 楽天市場には、doraemon+rakuten@gmail.com
- ヤフーには、doraemon+yahoo@gmail.com
- TSUTAYAには、doraemon+tsutaya@gmail.com
- メルカリには、doraemon+mercari@gmail.com
- Appleには、doraemon+apple@gmail.com
で登録したとします。
するとdoraemon@gmail.comの受信メールで考えられる可能性は、Gmail運営元であるグーグルからのメールか、あるいは上記5つの会社からのメールとなります。
しかしこの計6社以外の不明企業からメール受信した場合、考えられるその原因はおそらく、
- 不明企業がGmail (グーグル) を乗っ取り、当アドレスが流出
- 不明企業が楽天市場、ヤフー、TSUTAYA、メルカリ、Appleのどれかを乗っ取り、当アドレスが流出
のどちらかとなります。
ここで不明企業の送信先メルアドを確認し、その送信先がもしdoraemon+mercari@gmail.comであれば、
「あ!メルカリが流出元か〜」
と一目瞭然になります。
つまり今回紹介したGmailの機能をしっかり使うと、万一Gmailアドレスを含む個人情報の流出被害に巻き込まれても、証拠と共にその流出元に苦情や、最悪、賠償請求を有利に行えますし、流出元の言い逃れを速攻論破できる材料になります。
なのでGmail利用者の人は、この便利な機能を徹底活用しましょう!
(補足:Yahoo!アドレスにこの機能はありません)