マネパカードとクレジットカードの手数料を徹底比較
海外旅行や海外留学、ワーキングホリデーなど、外国を訪れる機会は多々ありますが、外国へ行くとなると現地で使えるお金 (現地通貨) が必要となります。
一般的に現地通貨は「空港や銀行等での外貨両替」「海外専用プリペイドカードでの外貨両替」「クレジットカードの海外キャッシング」のどれかで入手するのが基本となります。
しかし「空港や銀行等での外貨両替」は他2つと比べて手数料がかなり高いですし、事前に円を外貨に両替する手間もかかるので、あまり良い選択肢ではありません。
このような背景もあり、海外滞在者の多くは海外専用プリペイドカードかクレジットカードのどちらか、あるいは両方を活用します。
しかし海外専用プリペイドカードの一種であるマネパカードを使うと、海外ショッピングや海外ATMの手数料が一般のクレジットカードよりかなり安くで済みます!
ここではマネパカードとクレジットカードの各種手数料の違いを、具体的な数字を元に徹底解説しています。
海外ショッピングを行なう場合の手数料比較
海外ショッピング代金をマネパカードで支払うと、マネーパートナーズFXレートに一定のコストを加算した手数料 (マネパ手数料) がかかります。
一方、支払いをクレジットカードで行なうと、カード付帯の国際ブランド (VISA、MasterCardなど) の利用手数料+海外事務手数料 (約1.6〜2.0%) がかかります。
冒頭で、マネパカードの方が手数料は安いと書きましたが、海外ショッピングの場合は"マネパ手数料<国際ブランドの利用手数料+海外事務手数料"という図式となります。
しかしこれだけだと手数料比較のイメージが掴みづらいので、マネパカード・クレジットカード双方の具体的な手数料を見ていくことにします。
具体例の前提条件
- 1,000米ドルで海外ショッピングを行なう
- 米ドル/円の両替レートは2014年8月7日時点のものを使用 (102.17円、仲値)
(※仲値とは銀行などの金融機関で外貨を売買する時の基準となるレートのこと)
- 海外事務手数料は1.6%と仮定
それとマネパ手数料や国際ブランドの利用手数料は仲値により決定されるので、これらの手数料は仲値の変動と共に変動します。
なので、以下で書いてるマネパ手数料と国際ブランドの利用手数料は、2014年8月7日時点のものとなります。
前提条件が揃ったので、マネパカード・クレジットカードの順に手数料を見ていきます。
■マネパカードの手数料
マネパカードで1,000米ドル分の買い物を行なうと、102,972円のコスト (2015年9月時点) がかかります。
一方、1米ドルは102.17円なので、基準レート的には1,000米ドル=102,170円となります。
つまり差額の802円 (102,972円−102,170円) がマネパ手数料ということになります。
■クレジットカードの手数料
クレジットカードで1,000米ドル分の買い物を行なうと、102,290円のコストがかかるので、国際ブランドの利用手数料は120円 (102,290円−102,170円) となります。
さらに1,637円の海外事務手数料 (102,290円×1.6%) も発生するので、クレジットカードの手数料の合計は1,757円 (120円+1,637円) となります。
■海外ショッピング時の手数料のまとめ
マネパカードは海外事務手数料が不要な代わりに、マネパ手数料という名目でそれなりの金額を徴収しているのが分かります。
(マネパ手数料が802円なのに対し、国際ブランドの利用手数料は120円)
しかし最終的な手数料としてはマネパカードが802円、クレジットカードが1,757円なので、結局マネパカードの方が54% (節約金額955円÷1,757円) も手数料を節約できることになります!(節約金額は1,757円−802円)
(手数料の具体例は米ドルで書きましたが、ユーロ/ 英ポンド/ 豪ドル/ 香港ドルでもマネパカードで50%以上の節約を行なえます)
海外ATMの手数料比較
現地のATMでマネパカードで現地通貨を引き出す際には、マネパ手数料+海外ATM手数料+現地ATMの使用手数料の3つがかかります。
一方、現地通貨の引き出しをクレジットカードで行なうと、キャッシング金利 (年率15%〜18%程度)+海外ATM手数料 (1回200円程度)+現地ATMの使用手数料の3つがかかります。
クレジットカードで引き出す場合は基本的にはキャッシング (カード会社からの借り入れ) となるので、キャッシング金利が発生するのです。
その代わり海外ショッピングで発生していた国際ブランドの利用手数料と海外事務手数料は徴収されません。
ここでマネパカードとクレジットカードのどちらの方がより手数料が安いのかは、キャッシングしてからカード会社に返済するまでの期間により異なります。
また、現地ATMの使用手数料は両カードとも同額ですし、海外ATM手数料も大差はないので、"両カードの手数料の大小=マネパ手数料とキャッシング金利の大小"だとほぼ言い換えられます。
■マネパ手数料とキャッシング金利の比較
以下の前提条件を元に、マネパ手数料とキャッシング金利の大小を具体的に比較します。
- 海外ATMから1,000米ドルを引き出す
- 米ドル/円の両替レートは2014年8月7日時点のもの (102.17円、仲値)
- キャッシング金利は年率15%と仮定
- 返済期間は100日と10日の2パターン
■マネパ手数料
海外ショッピング時と同様に802円です。
■キャッシング金利
102,170円 (1,000米ドル) の年率15%は15,325円となります。
なので返済期間が100日だと4,198円 (15,325円×100日÷365日)、10日だと419円 (15,325円×10日÷365日) の金利となります。
■海外ATM利用の手数料のまとめ
短期借り入れだとキャッシング金利の方が安い (419円<802円) ですが、長期間借りてると金利は割高となります (4,198円>802円)。
なのでショートステイの場合はキャッシング (クレジットカード)、ロングステイの場合はマネパカードで引き出すのがベターだと言えます!
ただしネットバンクを利用すれば現地からでも返済できるので、ネットバンク経由で速やかに返済を行なえば、たとえ長期滞在でもマネパ手数料以下の金利で引き出しを行なえます。
まとめ
マネパカードはクレジットカードよりも明らかに手数料が安いです!
海外ショッピング手数料はクレジットカードの半分以下で済みますし、海外滞在期間が2週間以上になってくると海外ATM関連の手数料もクレジットカードより割安となります。
さらにクレジットカードは紛失・盗難に遭うと利用限度額一杯 (数十万〜数百万円) まで不正利用される恐れもありますが、マネパカードの場合は事前にチャージした金額までしか不正利用できないので、日ごろからチャージ金額を多めにしなければ被害は少しで済みます。
これから海外に出かける予定のある人は、ぜひマネパカードを使ってほしいです。