市販の目薬は、価格の高低で効果はあまり変わらないという雑談
僕は目薬は基本的には眼科の処方薬しか使いませんが、目の充血を一時的に解消する目的で、たまに市販目薬も使います。
ある日、近所の薬局に行ったら、某会社が出してる税込1,620円 (容量15ml) という高額な目薬を発見しました。
その目薬のパッケージを読むと、"史上最高の出来栄え"的なことが書いてあり、そのため高額もやむなしという雰囲気が漂ってました。
一方、その高額目薬の同シリーズとして、他に2つ (税込306円・12ml、税込718円・20ml) を見つけました。
(そのシリーズは3種類あるということ)
その3つの効用を読むと、だいたいどれも"角膜保護"とか"ピント機能の改善"とか"目の代謝促進"的な、似通った内容に終始してました。
にも関わらず、この3つの目薬の価格差は2〜5倍もあったので、
「有効成分や添加物が各目薬で大きく違うので、これほどの価格差になったのかな?」
と思った僕は、有効成分・添加物の見比べをしました。
(所狭しと陳列されてる目薬)
以下は各目薬の情報をまとめたものです。
(そのシリーズの目薬の名前は、安い順に標準タイプ・上位タイプ・高級タイプと呼ぶことにします)
標準タイプ | 上位タイプ | 高級タイプ | |
税込価格、容量 | 306円、12ml | 718円、20ml | 1,620円、15ml |
1ml当たりの税込価格 | 25.5円 | 35.9円 | 108円 |
有効成分の種類 | 6 | 6 | 12 |
添加物の種類 | 10 | 10 | 12 |
単純に1ml当たりの価格を比較すると、高級タイプは標準タイプよりも約4倍、上位タイプよりも約3倍高いです。
一方、有効成分・添加物を比べると、高級タイプは他2つの含有物を全て含み、特に有効成分は他2つの2倍入ってます。
あと、標準タイプと上位タイプの含有物は、双方で一部、有効成分⇔添加物の入れ替わりこそありますが、含有物自体はまったく同じなので、この2つはほぼ同一だと見なせます。
つまり医学の素人目線で考えると、
「高級タイプが割高なのは仕方なくても、標準タイプと上位タイプはほぼ同価格でないと、つり合いが取れないのでは?」
という疑問が生じます!
そこでこの疑問を、薬局薬剤師に聞いてみると、なるほどな回答が返ってきました。
薬局薬剤師の雑談的回答
質問して返ってきたのは、
「この3つは価格差こそ大きいが、別にどれを使っても効果はほぼ同じですよ!」
「なのでこのシリーズの目薬を買うなら、最も安い標準タイプがおすすめです!」
「そもそも標準タイプは値下げ後定価で、元の定価は上位タイプに近く、実質は高級タイプだけ飛び抜けて高いのが実情」
「上位タイプや高級タイプは、感覚的に標準タイプが合わない場合のみ使えばいい!」
という回答でした。笑
ではなぜ高級タイプだけ圧倒的に高いのか?と聞くと、
「おそらく販売戦略的に、高額に設定してあるんじゃないの?」
「高級タイプは他2つよりも有効成分は多いが、その原価は安いので、製造コストが他2つよりも大幅に高いということはないはず!」
と言われました。
(その薬剤師は目薬製造者ではないので、高額設定の正確な理由は知りません)
効果がほぼ同等と思われる3つの目薬ですが、明らかな価格差 (安め・普通・高額) を出せば、なんとなく客は買うだろうという、製造元の戦略なんだと思います。(一個人の意見です)
今回の薬剤師との会話で僕は今後、市販目薬は比較的安めのものを買うことにしました。