ANA JCBワイドカード
■ 基本区間マイレージに25%が上乗せされる。■ ANAカードマイルプラス加盟店だとさらにANAマイルが貯まる。■ JCB STAR MEMBERSでさらにANAマイルが貯まる。■ 最高5,000万円の国内航空傷害保険、最高5,000万円の海外旅行保険が自動付帯
カードの概要
ANAとJCBのコラボカードで、とにかくANAの搭乗回数が多い人におすすめのカードです。
ANAフライト時には基本区間マイレージより25%も多くANAマイルを受け取れることになります。
25%の加算はANA JCB一般カードより15%も多いので、例えば基本区間マイレージ (往復) が12,428マイルの東京⇔ロンドン区間だと、ワイドカードは一般カードよりも1,864マイル (円3,728相当) も多く貯まる計算となります!
また、ワイドカードは当然日常ショッピングでもマイルが貯まりやすいです。
1,000円で5マイルのコース (通常) か1,000円で10マイルのコース (手数料あり) のどちらかを選択できますし、ANAカードマイルプラス加盟店 (コンビニ、大手百貨店など) だとよりマイルの回収率が上がります!
さらにマイル関連以外の特典も満載で、ANA空港の「免税店10%割引」、航空チケット代が安くなる「ビジネスきっぷ」、ANA国内・国際線の「機内販売10%割引」、ANA国内外の「ツアー5%割引」などが使えます。
特に免税店の10%割引は帰国後のお土産選びなんかで重宝すると思います。
以上を踏まえると、マイル収集の中心がフライトマイルになりそうで、かつマイル以外の特典も充実させておきたい人に最適なカードだと言えます。
年会費
年会費は本会員が7,975円(税込)、家族会員は1,650円(税込)、ETCカードは無料となります。
また、ブランドはもちろんJCBです。
JCBブランドは国内の店ではほぼ使えますが、海外だと使えないケースが多少あるので、海外に出かける際はVISAかMasterCard付きのカードも1枚携帯するとより良いです。
当カードの年会費は結構高いなので、VISAかMasterCardブランドのカードを別途作る場合は年会費無料のものを選ぶのが良いと思います。
基本ポイントプログラム
カード利用1,000円ごとにOki Doki ポイントが1ポイント貯まり、このポイントをマイルに移行する形でANAマイルが獲得できます。
移行レートは、
- 5マイルコース:1,000円 ⇒ 1ポイント ⇒ 5マイル
- 10マイルコース:1,000円 ⇒ 1ポイント ⇒ 10マイル
の2種類があります。
1マイルの価値は約2円なので各コースの還元率は、
- 5マイルコースは1.0% (5マイル×2円÷1,000円)
- 10マイルコースは2.0% (10マイル×2円÷1,000円)
となります。
5マイルコースは初期設定コースで、10マイルコースは5,500円(税込)の移行手数料を負担することで選べます。
そして結論から入ると、カード利用額が年間55万円以下の人は5マイルコース、それ以上の人は10マイルコースを選ぶのが獲得マイル数的には理想となります。
ここで年間55万円の考え方も一応書いておきます。
5マイルコースと比べ、10マイルコースは5,500円の負担が増える代わりに、1ポイント (1,000円) で得られるマイル数が5マイル (10円) 多くなります。
そしてこの余分な負担がちょうど相殺できる金額は、5,500円÷10円×1,000円で54万円と出てきます。
それと当カードには「JCB STAR MEMBERS」というボーナス特典が付いてるので、カードの利用状況によっては獲得ポイント数が上がります!
年間利用額 | ポイントアップ率 |
前年50万円以上 (スターβ) | 当年の獲得ポイント10%UP |
前年100万円以上 (スターα) | 当年の獲得ポイント20%UP |
ただしボーナス分のマイル移行レートは、1ポイント=一律3マイルとなります。
例えばスターβで10マイルコースの人が前年に60万円使ったとすると、当年の獲得ポイントは660ポイントで、そのうち60ポイントがボーナス分です。
そしてポイントをマイル移行すると、600ポイント×10マイル+60ポイント×3マイルで合計6,180マイルとなります。
ボーナスマイル
当カードのボーナスは以下の3つです。
対象 | ボーナス |
入会ボーナス | 2,000マイル |
毎年継続ボーナス | 2,000マイル |
フライトボーナス | 通常フライトマイルに25%が上乗せ |
入会ボーナスはカードを作ると付与され、毎年継続ボーナスは年会費を支払った月の末日に付与されます。
また、フライトボーナスと通常フライトマイルを合わせると、「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×125%」のマイルが貯まります。
一方、ANA JCB一般カード (税込年会費2,200円) のボーナスは、「入会・毎年継続・フライト」の順にそれぞれ「1,000マイル・1,000マイル・通常フライトマイルに10%が上乗せ」となります。
つまりワイドカード (税込年会費7,975円) は一般カードよりも年会費が5,775円高い代わりに、一般カードよりもボーナスマイルを1,000マイル+フライト時に15%分」を多く獲得できることになります。
(ちなみに入会ボーナスは1年目のみ、毎年継続ボーナスは2年目以降に支給されるので、2枚のボーナスマイルの差は1,000マイルとなります)
この状況をもう少し具体化すると、年会費の差は5,775円で、1マイルは約2円の価値なので、「差額5,775円<マイル2,000円相当 (1,000マイル×2円) +フライト時の15%分」を満たす通常フライトマイルを獲得できるANA利用者は、ボーナスマイルの多さ的にワイドカードを選ぶ方が良くなります。
要するに、「通常フライトマイルの15%分>1835マイル ((5,775円−2,000円)÷2円)」ということです。
これは12,583マイルに相当するので、通常フライトマイル (区間基本マイレージ100%) で年間12,583マイル以上を獲得できる人はワイドカードの方が最適となります。
12,583マイルってどれぐらいのフライトで貯まるかというと、
- 東京 ⇔ アメリカ東部 (シカゴ/ ニューヨーク/ ワシントン等) で年間1往復
- 東京 ⇔ アメリカ西部 (シアトル/ サンフランシスコ/ ロサンゼルス/ ホノルル等) で年間2往復
- 東京 ⇔ 一部のヨーロッパ (ロンドン/ パリ等) で年間1往復
- 東京 ⇔ 一部のヨーロッパ (フランクフルト/ ミュンヘン等) で年間2往復
- 東京 ⇔ 中距離 (シンガポール/ クアラルンプール/ シドニー等) で年間2往復
- 東京 ⇔ 近隣アジアは年間5往復前後 (上海:6往復/ 北京:5往復/ 香港:4往復等)
というイメージになってきます。
ANAカードマイルプラス加盟店
ANAカードマイルプラス加盟店でカードを使うと、OkiDokiポイントとANAマイルの2つが同時に貯まります!
マイル付与率は100円毎に1マイル、または200円毎に1マイルです。
10マイルコースだと利用1,000円に対し、20マイル (還元率4%) または15マイル (還元率3%) が貯まるので、本当に凄いです!
家族でマイルが合算できる!ANAカードファミリーマイル
ANAカードファミリーマイルとは、家族の人がそれぞれ貯めたマイルを家族間で共有 (合算) できるサービスのことです。 (登録料は無料です)
ファミリーマイルで交換可能な特典は以下のものです。
- ANA国内線特典航空券
- ANA国際線特典航空券
- ANA国際線アップグレード特典
- 提携航空会社特典航空券
- ANA SKY コイン
上記以外の特典には使えませんが、大半の人はこの5つのどれかに換えると思うので、実質的に交換に不便はありません。
航空機の利用回数が少ないとなかなかマイルは貯まりませんが、家族の力を合わせるとすぐ集まるので、もしANAカード (券面に「ANACARD」の記載があるカード) を使ってる家族の人がいれば、ぜひ当サービスを活用してほしいです。
ポイントをANAマイル以外と交換する
Oki Doki ポイントはキャッシュバック/ 各種ギフト券/ 各種プリペイドカード/ 他社ポイントなどにも交換を行なえます。
しかしこれらは還元率は0.5%程度にしかならないので、まったく意味のない交換になってしまいます。
ANA QUICPay+nanaco
「ANAスキップサービス」「QUICPay」「nanaco」の機能が1つになった、航空機の翼をモチーフにした電子マネーのことです。
ANA JCBカード所有者限定のサービスなので、上記3サービスのうち1つ以上を使う人におすすめです。
ANAスキップサービス | ANA国内線で事前に予約・購入・座席指定を済ませた人が空港で搭乗手続きをせず、保安検査場または搭乗口でタッチするだけで搭乗できるサービス |
QUICPay | 後払い型 (ポストペイ) 電子マネーのことで、Oki Doki ポイント (1,000円で1ポイント) が貯まります。
コンビニ/ ガソリンスタンド/ スーパーマーケット/ 総合百貨店など、幅広い店舗で使えます。 |
nanaco | 前払い型 (プリペイド) 電子マネーのことで、nanacoポイント (200円で1ポイント) が貯まります。
全国のセブン&アイグループ各店 (セブン・イレブン/ イトーヨーカドー/ ヨークマーク/ デニーズ等) を中心に使えます。 |
その他の電子マネー
ANA QUICPay+nanacoだと3つの電子マネーをひとまとめにできますが、以下の電子マネーに関しては個別に持つことが出来ます。
- 楽天Edy (一体型)
- QUICPay (分離型/ おサイフケータイ)
- PiTaPa (分離型)
どの電子マネーも年会費、発行手数料は無料です。
ただしPiTaPaに関しては年に一度も利用がない場合は、維持管理料として1人当たり1,100円(税込)が取られます。
その他の重要サービス
- ANA国内線エコノミークラス利用でも、ビジネスクラス専用カウンターでチェックインが可能
- ANAグループ空港免税店で10%割引
- ビジネスきっぷ (ANAカード会員専用の割安運賃/ 全路線対応の、当日の予約・変更サービス)
- ANA国内線/ 国際線の機内販売10%割引
- 空港内店舗『ANA FESTA』10%割引
- ANA国内ツアー (ANAスカイホリデー)、ANA海外ツアー (ANAハローツアー、ANAワンダーアース) 商品5%割引
- IHG・ANA・ホテルズグループジャパン宿泊5%割引 (ベストフレキシブル料金が対象)
- IHG・ANA・ホテルズグループジャパンの朝食無料&ウェルカムドリンクサービス (国内限定)
- ショッピングサイト「ANAショッピング astyle」で7%割引
- 楽天Edyの支払いで、200円につき1〜2マイルが付与
- オンラインモール『ANAマイレージモール』経由のボーナスマイル
(楽天市場: 200円毎に1マイル、Yahoo!ショッピング: 300円毎に1マイル)
付帯保険
- 最高5,000万円の国内航空傷害保険 (自動付帯)
- 最高5,000万円の海外旅行保険 (自動付帯)
- 最高100万円のショッピング保険 (海外・90日間有効)
が付帯します。
保険はカード保有だけで補償対象となる自動付帯なので、万一の時は保険を申請しやすくなっています。
しかし補償範囲や補償金額がやや小さい印象も受けます。
国内航空傷害保険は国内旅行保険に名前が似てますが、その内容は"国内旅行保険の縮小版"というイメージです。
航空傷害保険の補償範囲が、"出発空港に入ってから到着空港を出るまで"なのに対し、旅行保険は、"航空機以外の公共機関搭乗時や宿泊施設の滞在時"も補償範囲となるからです。
それとショッピング保険の100万円も少し物足りない感じです。
それなりの年会費を支払うので、やはり300万円ぐらいは欲しいです!
総合評価
ANA便の搭乗回数が多いとか、ANA便で欧米へ出かけることがある人に実力を発揮してくれるカードです。
年会費は高め (税込7,975円) ですが、「毎年2,000マイル」と「基本区間マイレージ+25%」のボーナスマイルを獲得できるので、毎年1回は欧米を訪れたり、日本から見て中距離 (シンガポール/ クアラルンプール/ シドニー等) に位置する都市に半年に1回は行く場合は年会費以上のメリットを受けられます。
また、定期的に海外に行く人の多くはカード利用額もそこそこ多いと思うので、日常利用に関しては10マイルコース (税込手数料5,500円) でマイルを集めてほしいです。
逆にアメリカやヨーロッパへのロングフライトは年に1回もないとか、年に2、3回はフライトするけど行き先は近隣のアジア諸国 (ソウル/ 上海/ 北京/ 香港など) に限定されてしまう場合は、ANA JCB一般カードの方がおすすめとなります。
カード基本情報
カード発行会社 | ANAとJCBが提携発行 | |
---|---|---|
初年度年会費 | 7,975円(税込) | |
翌年以降年会費 | 7,975円(税込) | |
提携ブランド | JCB | |
利用限度額 | 個別に設定 | |
チャージ時にポイント付与 | - | |
ETCカード | 初年度年会費 | 無料 |
翌年以降年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 | |
支払い方法 | 1回/ 2回/ ボーナス1回/ リボ払い/ 分割払い | |
支払日 | 15日締め/ 翌月10日払い | |
申込資格 | 18歳以上で本人または配偶者に安定継続収入のある人(学生は不可) | |
リボ手数料 | 実質年率13.20〜15.00% | |
キャッシング金利 | 実質年率15.00〜18.00% | |
家族カード | 初年度年会費 | 1,650円(税込) |
翌年以降年会費 | 1,650円(税込) | |
申込資格 | 本会員と生計を同一にする配偶者・親・子ども (高校生を除く18歳以上) | |
家族ETCカード | 初年度年会費 | 無料 |
翌年以降年会費 | 無料 | |
発行手数料 | 無料 |
ポイントプログラム
プログラム名 | Oki Doki ポイント |
---|---|
ポイント付与レート | 1,000円毎に1ポイント |
ポイントの使い道 |
基本的にANAマイルと交換
「5マイルコース」
「10マイルコース」(手数料5,500円が必要) |
ポイント有効期限 | Oki Doki ポイント:2年ANAマイル:3年 |
標準還元率 | 5マイルコース:1.0%10マイルコース:2.0% |
入会特典 | 2,000マイル |
ボーナス特典 | 毎年継続ボーナス:2,000マイルフライトボーナス:通常フライトマイルに+25% |
「JCB STAR MEMBERS」
前年50万円以上の利用 ⇒ 当年の獲得ポイント+10%
(ただし加算分は、1ポイント=一律3マイル) |
|
「ANAカードマイルプラス加盟店」
Oki Doki ポイントとANAマイル (100円毎に1マイル、または200円毎に1マイル) の2つが同時に貯まります。 |
|
その他サービス |
国内線エコノミークラスでも、ビジネスクラス専用カウンターでチェックインANAグループ空港免税店10%割引ANAカードファミリーマイルANA QUICPay+nanacoビジネスきっぷANA国内・国際線の機内販売10%割引など |
付帯サービス
国内旅行保険 | - | |
---|---|---|
国内航空傷害保険 | 付帯条件 | 自動付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | |
入院費用 | 日額10,000円 | |
手術費用 | 最高40万円 | |
通院費用 | 日額2,000円 | |
海外旅行保険 | 付帯条件 | 自動付帯 |
死亡・後遺障害 | 最高5,000万円 | |
傷害治療 | 最高150万円 | |
疾病治療 | 最高150万円 | |
賠償責任 | 最高2,000万円 | |
救援者費用 | 最高100万円 | |
携行品損害 | 最高50万円 (免責3千円) | |
ショッピング保険 | 年間補償額 | 最高100万円 (海外利用分が対象) |
自己負担額 | 10,000円 | |
補償期間 | 90日間 | |
ネットセーフティ | JCBでe安心 | |
ロードサービス | - | |
その他 |
『紛失・盗難保険』
万一カードが不正使用された時、届出日から60日前にさかのぼり、それ以降の損害額をJCBが負担 |