ANAアメックスの還元率は例えば一般カードは4.3%、ゴールドカードは6.3%です!
ANAアメリカン・エキスプレス・カード (一般カード/ゴールドカード) の還元率を「○○%だ!」と1通りに表現するのは、ほぼ不可能です。
しかし当サイトでは還元率の一例として、一般カードは4.3%、ゴールドカードは6.3%という一応の結論を出しています。
これら還元率はカードの日常利用 (買い物・公共料金等) で得られる、ANAアメリカン・エキスプレス提携カードのメンバーシップ・リワードのポイントは勿論、ANA関連の支払い (ポイント割増・ANAマイル加算) や各種ボーナスマイル (入会時・継続時・フライト時) も含めたものになります。
つまり4.3%や6.3%は、カード保有者の全員が納得するものではないにしても、それなりに実用性の高い数字にはなります。
(ここからはそれら還元率の根拠を説明する内容になります)
最も還元率を高くできるポイント交換先は、ANAマイルです!
ANAアメリカン・エキスプレス・カード (一般/ゴールド) は通常、利用100円ごとに1P (ポイント) が貯まります。
(ポイント有効期限はなく、Edy/ Suica/ ICOCAのチャージ分・利用分はポイント対象外)
そして1,000P集まるとANAマイルと交換でき、3,000Pまでいくと、旅行関連 (航空会社・ホテル・旅行代理店) の支払いの割引等にも使っていけます。
■ポイント交換先
交換先 | 交換レート | 還元率 |
ANAマイレージクラブ | 1,000P ⇒ 1,000マイル | 2% |
航空会社での支払い | 3,000P ⇒ 3,000円割引 | 1% |
ホテル・旅行代理店などの加盟店での支払い | 3,000P ⇒ 2,400円割引 | 0.8% |
旅行関連以外の支払い | 3,000P ⇒ 900円割引 | 0.3% |
島屋商品券、ヨドバシカメラ商品券 | 3,000P ⇒ 1,000円分 | 0.33% |
上表にあるように、ポイントは色々な使い道がありますが、ポイントの価値を最大限に発揮したいなら、ANAマイルと交換するのがベストになります!
なぜならANAマイル交換時の還元率 (2%) は、他交換先 (0.33〜2%) よりも明らかに高いからです。
■補足
当サイトでは、ANAマイル1マイルの価値を2円としています。
また、1,000Pで1,000マイルということは、割合的には1P=1マイルであり、利用100円 (1P) で1マイル獲得 (2円還元) と言えるので、ANAマイル選択時の還元率は2%となります。
それに当カード利用者の多くはANA系の航空便に乗る機会がそれなりに多いと思うので、ANAマイルを得ることは、利便的に考えても良い選択だと言えます。
ということでポイントはANAマイルに換える、つまり1P=2円の価値で還元率を計算します。
ポイント割増やマイル獲得について
ANAアメックスは100円ごとに1P貯まるのが基本です。
しかしANA関連の支払に使うと、100円で1P以上貯まったり、ポイントに加えANAマイルも一緒に貯まったりします。
ここではそういったポイント割増・ANAマイル加算が発生するシーンを一挙にまとめておきます。
(ポイント割増・ANAマイル加算を明らかにすることは、ANAアメックス (一般/ゴールド) の還元率をより実用的にするために必要)
■ANAグループ商品購入時のポイント割増
ANAグループ商品 (ANA航空券/ 旅行商品/ 機内販売など) の場合、一般カードは200円で3P (還元率3%)、ゴールドカードは100円で2P (4%) が貯まります。
■ANAオンラインショップの買い物で、5%割引+ポイント割増+2マイル
ANAオンラインショップ「A-style」でANAオリジナル商品を買うと、一般カードの場合は購入代金が5%割引かれ、しかも実費200円ごとに3Pと、100円ごとに2マイル (ANAマイル) が貯まります。
一方、ゴールドの場合、5%割引+100円ごとに2P+100円ごとに2マイルとなります。
A-styleでゴールドカード決済で例えば2万円買い物すると、1,000円割引+380P+380マイルとなります。
この状況の還元金額は2,520円 (1,000円+380P×2円+380マイル×2円) なので、還元率は12.6% (2,520円÷2万円) になります!凄
■ANAグルメマイル参加店だと、2マイル加算
ANAグルメマイル参加店の飲食代金をANAアメックス (一般/ゴールド) で支払うと、100円ごとに1Pと最大2マイルが貯まります。(最大6%)
例えば参加店の1つである鉄板焼嘉門 (帝国ホテル東京) だと、100円で1P+1マイルとなり、還元率は4%になります。
ANAグルメマイル参加店は全国的にあり、店のジャンルも多岐にわたるので (和食・洋食・中華・イタリアン・フレンチ・韓国料理・焼肉・ステーキ・鉄板焼・居酒屋・バー・カラオケ・カフェ・軽食・麺類・郷土料理)、マイルは結構集めやすいと思います。
■Edyマイルプラス対象店だと、獲得マイルが2倍
Edyマイルプラス対象店の買い物代金をANAアメックス (一般/ゴールド) 搭載の電子マネーEdyで支払うと、200円ごとに2マイルが貯まります。(2%)
(マイルプラス非対象店だと、Edy決済200円ごとに1マイル)
マイルプラス対象店にはマツモトキヨシ/ スーツのはるやま/ 紀伊國屋書店/ ニッポンレンタカー/ 大丸・長岡天神店/ 沖縄ファミリーマート/ エスカ地下街 (名古屋駅新幹線口)/ アネックス (名古屋栄キタ) 等が加盟しています。
上記店舗で買い物する人は、Edy決済で2%分のマイルを得てもいいですし、普通にクレジット決済し、2%分のポイントを得るのもありだと思います。
■ANAグループ商品の年間購入額100万円毎に、ANA SKYコインを5,000コイン贈呈 (ゴールドカード限定)
以下のANAグループ商品 (航空券/ 旅行商品) をゴールドカード決済にて購入すると、1年間 (毎年10月1日〜翌年9月末日) の合計購入代金100万円ごとに、ANA SKYコイン5,000コイン (5,000円相当) がプレゼントされます。
航空券 | ANAウェブサイト(www.ana.co.jp)、ANA国内線予約・案内センター、ANA国際線予約・案内センター、ANAカウンターで購入のもの |
旅行商品 | ANAスカイホリデー、ANAハローツアー、ANA SKY WEB TOUR、ANAワンダーアースで予約したもの |
年間のANAグループ商品の購入金額 (ゴールドカード決済金額) が例えば200万円の場合、10,000コイン (1万円相当) と20,000P (通常ポイント) が貯まることになります。
この場合の還元率は2.5%です!
(還元額はコイン1万円+20,000P×2円で5万円なので、これを利用額200万円で割り、2.5%となる)
■ボーナスマイル
ANAアメックス (一般/ゴールド) は入会時、継続時やフライト毎に貰えるボーナスマイルが用意されています。
獲得ボーナス | 一般カード | ゴールドカード |
入会ボーナス (入会1年目のみ) | 1,000マイル | 2,000マイル |
搭乗ボーナス (搭乗毎) | 区間基本マイル (積算率で変動) が10%加算 | 区間基本マイル (積算率で変動) が25%加算 |
継続ボーナス (入会2年目以降、毎年) | 1,000マイル | 2,000マイル |
上記マイルボーナスのうち、区間基本マイル (積算率100%と仮定) の加算について少し解説しておきます。
区間基本マイルとは、各フライト区間の飛行距離に対し付与されるマイルのことで、区間ごとにそのマイル数が決まっています。
例えば東京-ロサンゼルス間の区間基本マイルは片道5,458マイル (往復10,916マイル)、東京-ロンドン間は片道6,194マイル (往復12,384マイル) となります。
なので東京-ロサンゼルス間の往復のANA航空チケットを一般カード決済にて買うと、フライトマイルは"区間基本マイル (10,916マイル)×110%"となるので、この往復に対し12,007マイルが貯まります。(端数の関係上、若干の誤差がある場合あり)
また、同様のANA航空チケットをゴールドカード決済にて買うと、13,645マイル (10,916マイル×125%) が貯まります。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの実用的な還元率の計算式
ANAアメックスは100円で1Pが基本で、以下のシーンに対しては、ポイント割増・マイル加算があるという話でした。
- ANAグループ商品 (航空券/旅行商品/機内販売) だと、一般カードは200円で3P、ゴールドカードは100円で2P
- ANAオンラインショップだと5%割引+100円で2マイル+200円で3P (一般)/ 100円で2P (ゴールド)
- ANAグルメマイル参加店だと、100円で1P+最大2マイル (一般/ゴールド共通)
- Edyマイルプラス対象店だと、カード搭載のEdy決済で200円で2マイル (一般/ゴールド共通)
- ANAグループ商品が年間100万円ごとに、ANA SKYコイン5,000コイン (ゴールド限定)
- ボーナスマイル (一般:入会・継続1,000マイル、区間基本マイル10%加算) (ゴールド:入会・継続2,000マイル、区間基本マイル25%加算)
上記1〜6のうち、2・3・4については還元率の要素から除外します。
2の除外理由は、オンラインショップはANA以外に多数 (ヤフー、アマゾン、楽天等) あり、ANAオンラインショップで買い物する機会は少なそうだからです。
あと、世界中に存在する飲食店のほぼすべてはANAグルメマイルに非参加ですし (3の除外理由)、Edyマイルプラス対象店のEdy決済200円で2マイルは、普通にクレジット決済する場合 (100円で1P) と還元率はまったく同じ (2%) で、わざわざEdyを使うメリットはないからです (4の除外理由)。
一方、1・5・6は、ANAアメリカン・エキスプレス・カード保有者の多くが不定期で買うであろう商品、つまりANA航空チケットに直接関係してるので、この3つは還元率の要素に含めます。
ということで最初に一般カードの還元率を、次にゴールドカードの還元率をそれぞれ計算します。
■一般カードの還元率
一般カード保有者 (東京在住と仮定) が年1回づつ、ロサンゼルスとロンドンの2都市に旅行に出かけるとし、2枚の往復航空チケットをANAのサイトで予約し、その代金を一般カードで決済するとします。
(チケット価格:成田国際⇔ロサンゼルス国際空港は173,870円、成田国際⇔ロンドン・ヒースロー空港は286,590円)
すると計460,460円分のANAグループ商品を買うことになるので、6,906Pが貯まります。(200円で3P)
また、一般カードは区間基本マイル (東京-ロサンゼルスは往復10,916マイル、東京-ロンドンは往復12,384マイル) に10%が上乗せされるので、前者は12,007マイル、後者は13,622マイルとなり、フライトマイルは計25,629マイル貰えます。
あと、カード会員資格の維持 (年会費払い) で、毎年1,000マイル (入会ボーナスor継続ボーナス) が勝手に貯まります。
一方、日常の支払いにカードを年間120万円使うとすると、毎年12,000Pが貯まります。
一般カードをこのように使うと仮定すると、年間総利用額1,660,460円に対し、71,070円相当 (18,906P×2円+26,629マイル×2円) が戻るので、還元率は4.3%になります!
■ゴールドカードの還元率
一般カードのときとまったく同じ2枚の往復航空チケット (460,460円) をゴールドカード決済で買うと、9,208Pが貯まります。(100円で2P)
また、ゴールドカードは区間基本マイル (東京-ロサンゼルスは往復10,916マイル、東京-ロンドンは往復12,384マイル) に25%が上乗せされるので、前者は13,645マイル、後者は15,480マイルとなり、フライトマイルは計29,125マイル貰えます。
あと、カード会員資格の維持 (年会費払い) で、毎年2,000マイル (入会ボーナスor継続ボーナス) が勝手に貯まります。
一方、日常の支払いにカードを年間120万円使うとすると、毎年12,000Pが貯まります。
ゴールドカードをこのように使うと仮定すると、年間総利用額1,660,460円に対し、104,666円相当 (21,208P×2円+31,125マイル×2円) が戻るので、還元率は6.3%になります!
ANAアメリカン・エキスプレス・カードの還元率のまとめ
ANAアメックスの還元率はカード利用状況 (支払対象やその支払額) により大きく変動するので、一般的な還元率の算出は無理ですが、当サイトでは一般カードは4.3%、ゴールドカードは6.3%という、一応の結論を出しました。
しかし利用状況のメインが日常の支払に偏ると、還元率は2%に向かって減っていきますし、逆にANA航空チケットの購入をメインにすると、10%を超える爆発ぶりとなります!
ですがANAアメックスの最大の魅力は、ANAアメリカン・エキスプレス・カードとそのゴールドカードの違いを徹底比較!で説明してる豊富な付帯サービスの存在です。
なので還元率は頭の片隅に置き、その豊富なサービスを使い倒す形で、ANAアメックスのメリットを感じ取りましょう。