人気格安SIMの基本料金・通話料などの比較
格安SIMの利用料金はキャリア契約 (au/ docomo/ SoftBank) よりも明らかに安いですが、格安SIM同士の料金を比較すると、ほぼ横並びとなってきます。
しかも格安SIM提供各社は多数のプラン (データSIM/ 通話SIM/ 高速データ通信可能な容量の違い) を用意しているので、各社の公式サイトを確認する形で料金比較するとなると、その作業は相当大変なものとなります。
そこで当ページでは、特に人気の高い以下の8種類の格安SIMに焦点を当て、格安SIMごとの基本料金/ 通話料/ 事務手数料 (初期費用) /解約手数料/ MNP転出料の比較を行なっています。
ところで格安SIMにはオプションとして、留守電やウイルス対策、データ復旧、端末補償、アドレス帳・写真データ移行などのサービスが用意されています。
しかしこれらオプションの加入者はあまり多くないのに対し、基本料金や通話料などは誰もが気にすることだと思うので、基本料金や通話料などのコスト比較に特化しているのです!
楽天モバイル/ mineo (マイネオ) のauプラン/ mineoのドコモプラン/ BIGLOBE SIM/ U-mobile/ OCNモバイルONE/ TONEモバイル/ DMMモバイル
(当ページの情報は、2016年5月現在のものです)
1GBでできることは?
コスト比較の前に、1GBの容量で出来ることのイメージをぜひ把握しておいて下さい!
- 一般的なWEBサイトの閲覧: 1,000〜数千ページ
(例えばスマホ版のYahooトップページだと、表示1回につき約240KBを消費するので約4,167回の表示)
- YouTubeの視聴: 解像度360pだと500分前後、解像度240pだと330分前後
- 10〜50MBのアプリのダウンロード: 20〜100ダウンロード
データSIMの基本料金の比較
データSIMとは、ネット接続専用の格安SIMのことです。
データSIMだと090/ 080/ 070での音声通話はできませんが、近年はLINEやSkype等で無料通話を行なえるので、090/ 080/ 070の通話機能はなくてもあまり困りません。
あるいは、通話の回数自体が少ない人も多々いると思います。
なので無料通話サービスの活用を徹底したり、通話機会の少ない人には、基本料金が通話SIMよりも安いデータSIMを使うのがべターとなります!
また、高速データ通信を行なえる月間データ量はデータSIMの種類により違ってきますが、月間データ量が1GB/ 3GB/ 5GB/ 10GBに達するまで高速通信を行なえるプランを各社とも用意している場合が多いです。
格安SIM | 高速データ通信が可能な月間データ量と各プランの料金 | |||
---|---|---|---|---|
1GB | 3GB | 5GB | 10GB | |
楽天モバイル (※1、2) | なし | 900円 (※3) | 1,450円 | 2,260円 |
mineo (au) (※4) | 800円 | 900円 | 1,580円 | 2,520円 |
mineo (ドコモ) (※5) | 800円 | 900円 | 1,580円 | 2,520円 |
BIGLOBE SIM (※6、7) | なし | 900円 | なし | なし |
U-mobile (※8) | 790円 | なし | 1,480円 | なし |
OCNモバイルONE (※9) | なし | 1,100円 | 1,450円 | 2,300円 |
TONEモバイル (※10、11) | 月額1,000円 (1日で300MB、または連続3日間で合計300MBを超えると、通信速度に制限が発生) | |||
DMMモバイル (※12) | 480円 | 850円 | 1,210円 | 2,190円 |
- 楽天モバイルには、高速データ通信なしのプラン (月額525円) もあります。
- 楽天モバイルのデータSIMは、"SMS機能 (090/ 080/ 070でのメール送受信) あり"と"SMS機能なし"の2種類がありますが、当ページはSMS機能なしの情報を掲載しています。
- 楽天モバイルに3GBプランはなく、正確には3.1GBプランとなります。
- mineo (au) には、月額700円の500MBプランもあります。
- mineo (ドコモ) には、月額700円の500MBプランもあります。
- BIGLOBE SIMの基本料金は、BIGLOBE会員である場合の数値を記入しています。非会員の場合の基本料金は各プランよりも一律200円安くなります。
- BIGLOBE SIMには、月額1,450円の6GB/ 月額2,700円の12GBのプランもあります。
- U-mobileには、LTE使い放題 (月額2,480円) やダブルフィックス (1GB以下は月額680円、1GB超〜3GBは月額900円) のプランもあります。
- OCNモバイルONEには、1日当たり110MB (月額1,100円)/ 1日当たり170MB (月額1,380円) の高速通信プランや、月間15GBまでは通信速度が500kbps (月額1,800円) となるプランもあります。
- TONEモバイルには、1回300円で高速データ通信量を1GB増やせる"高速チケットオプション"が用意されています。 (月2回まで購入可能)
- TONEモバイルには格安SIMのみのプランは存在せず、申込にはTONEモバイル端末の購入が必須となります。
- DMMモバイルには、高速データ通信なし (月額440円)/ 2GB (月額770円)/ 7GB (月額1,860円)/ 8GB (月額1,980円)/ 15GB (月額3,600円)/ 20GB (月額4,980円) のプランもあります。
既に持ってるルーター/ テザリング端末/ Wi-Fiでネット通信を行なうという人は、"楽天モバイルの高速データ通信なしプラン (月額525円)"や"DMMモバイルの1GBプラン (月額480円)"がおすすめです。
これら2つのプランは、全格安SIMの全プラン中で最安の基本料金となります!
また、ネットの利用は自宅のWi-Fiが中心で、外ではネットを少ししか使わないという人は、DMMモバイルの1GBプランがおすすめです。
一方、外である程度ネットを使うWi-Fi保有者は、DMMモバイルの3GBプランが最安の基本料金 (月額850円) となります!
あるいはWi-Fiの有無に関係なく、外で頻繁にサイト閲覧をしたり動画視聴をする人は、DMMモバイルの5GBプラン (月額1,210円) や10Gプラン (月額2,190円) がコスト的におすすめとなります!
ちなみに5GBや10GBだと、月額1,000円のTONEモバイルの方が安いですが、TONEモバイルに申込には専用端末の購入 (29,800円 or 19,800円) が必須となるので、あまりおすすめではありません。
通話SIMの基本料金の比較
通話SIMとは、ネット接続と音声通話 (090/ 080/ 070) を行なえる格安SIMのことです。
先ほど書いたように、無料通話自体はLINEやSkype等で事足りますが、固定電話のない人や、090/ 080/ 070ナンバーありの別端末を持っていない人に関しては、できれば通話SIMを選ぶのがいいと思います。
なぜなら固定電話の番号や090/ 080/ 070ナンバーの両方ともがない場合だと、身分証明を記入するとき (何らかのサービスの申込や登録など) に、記入可能な番号がないという自体に陥りかねないからです!
格安SIM | 高速データ通信が可能な月間データ量と各プランの料金 | |||
---|---|---|---|---|
1GB | 3GB | 5GB | 10GB | |
楽天モバイル (※1) | なし | 1,600円 (※2) | 2,150円 | 2,960円 |
mineo (au) (※3) | 1,410円 | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 |
mineo (ドコモ) (※4) | 1,500円 | 1,600円 | 2,280円 | 3,220円 |
BIGLOBE SIM (※5、6) | 1,400円 | 1,600円 | なし | なし |
U-mobile (※7) | なし | 1,580円 | 1,980円 | なし |
OCNモバイルONE (※8) | なし | 1,800円 | 2,150円 | 3,000円 |
TONEモバイル (※9、10) | 月額1,953円+初月1,500円 (1日で300MB、または連続3日間で合計300MBを超えると、通信速度に制限が発生) | |||
DMMモバイル (※11) | 1,260円 | 1,500円 | 1,910円 | 2,890円 |
- 楽天モバイルには、高速データ通信なしのプラン (月額1,250円) もあります。
- 楽天モバイルに3GBプランはなく、正確には3.1GBプランとなります。
- mineo (au) には、月額1,310円の500MBプランもあります。
- mineo (ドコモ) には、月額1,400円の500MBプランもあります。
- BIGLOBE SIMの基本料金は、BIGLOBE会員である場合の数値を記入しています。非会員の場合の基本料金は各プランよりも一律200円安くなります。
- BIGLOBE SIMには、月額2,150円の6GB/ 月額3,400円の12GBのプランもあります。
- U-mobileには、LTE使い放題 (月額2,980円)/ LTE 使い放題2 (月額2,730)/ ダブルフィックス (1GB以下は月額1,480円、1GB超〜3GBは月額1,780円) のプランもあります。
- OCNモバイルONEには、1日当たり110MB (月額1,600円)/ 1日当たり170MB (月額2,080円) の高速通信プランや、月間15GBまでは通信速度が500kbps (月額2,500円) となるプランもあります。
- TONEモバイルには、1回300円で高速データ通信量を1GB増やせる"高速チケットオプション"が用意されています。 (月2回まで購入可能)
- TONEモバイルには格安SIMのみのプランは存在せず、申込にはTONEモバイル端末の購入が必須となります。
- DMMモバイルには、高速データ通信なし (月額1,140円)/ 2GB (月額1,380円)/ 7GB (月額2,560円)/ 8GB (月額2,680円)/ 15GB (月額4,300円)/ 20GB (月額5,980円) のプランもあります。
通話SIMの基本料金の安さは、1GB/ 3GB/ 5GB/ 10GBプランともにDMMモバイルが最安となります。(データSIMと同じ)
しかし通話SIMの場合だと、楽天モバイル/ BIGLOBE SIM/ DMMモバイルに関しては通話料が標準 (20円/30秒) よりも安くなるサービスが提供されているので、通話時間によっては楽天モバイルやBIGLOBEモバイルが最安となるケースもあります。
格安SIM | 国内通話 | 国際通話 |
---|---|---|
楽天モバイル | 20円/30秒
(楽天でんわアプリの「5分かけ放題オプション (月額850円)」に申込むと、5分以内の国内通話が何度でもかけ放題、5分超過分でも10円/30秒) |
地域により異なる |
mineo (au) | 20円/30秒 | 地域により異なる |
mineo (ドコモ) | 20円/30秒 | 地域により異なる |
BIGLOBE SIM | 20円/30秒
(BIGLOBEでんわアプリを利用すると、国内通話料が30秒10円 (不課税) となります。さらに当アプリの「通話パック60 (月額650円、不課税)」に申込むと、1,200円分 (アプリ利用時の60分相当) の国内通話を行なえます。60分超過分は10円/30秒 (不課税) となります) |
地域により異なる (BIGLOBEでんわアプリを利用すると、一律30秒20円 (不課税) となります) |
U-mobile | 20円/30秒 | 地域により異なる |
OCNモバイルONE | 20円/30秒 | 地域により異なる |
TONEモバイル | 18円/30秒 | 地域により異なる |
DMMモバイル | 20円/30秒
(DMMトークアプリを利用すると、国内通話料が半額 (30秒10円) となります) |
地域により異なる |
例えば3GBプラン (一般的に最も人気のあるプランです) を選んだ人の月間の通話時間が、
- 37.5分以内だとDMMモバイル
- 37.5分超〜70分以内だとBIGLOBE SIM
- 70分超だと楽天モバイル
が最安値 (基本料金+通話料) となります。
上記の結論を出すのに使った式も一応書いておきます。(読むのが面倒な人はスルーして下さい!笑)
通話SIMの月間料金 (Aと仮定) =基本料金+月間通話料です。
楽天モバイル/ BIGLOBE SIM/ DMMモバイルの3GBプランの利用者が、通話料の減額サービスをフル活用しつつ、毎月X (B) 通話するとします。
すると、
- 楽天モバイルの月間料金 (A) =1,600円+850円 (1通話を毎回5分以内で切ることを徹底) =2,450円
- BIGLOBE SIMの月間料金 (A) =1,600円+650円=2,250円 (←60分以内の場合)
- BIGLOBE SIMの月間料金 (A) =1,600円+650円+20円×(B−60)=1,050円+20円×B (←60分超の場合)
- DMMモバイルの月間料金 (A) =1,500円+20円×B
これらの式を数学のように解いてくと、通話時間ごとの最安値の通話SIMが分かります。
尚、TONEモバイルの18円/30秒という通話料は、TONEモバイル以外の通話料 (20円/30秒) よりも安いので、通常の通話料という意味ではTONEモバイルは他の通話SIMよりもリーズナブルだと言えます。
しかし前述したように、TONEモバイルの申込には専用端末の購入が条件となります。
なのでこの購入費用まで考慮すると、月間の通話時間がどうあれ、TONEモバイルの利用料金 (基本料金+通話料+端末代) が楽天モバイル/ BIGLOBE SIM/ DMMモバイルの利用料金 (基本料金+通話料) よりも安くなることはないと思います。
その他の費用
格安SIMでかかる費用は、特にオプションなどを付けていなければ基本料金と通話料の2つとなります。
あと必要な費用と言えば、契約初月だけ発生する"事務手数料"と、一定期間以内の解約時に発生する"解約手数料"、あるいはMNPで他社に乗り換える際に発生する"MNP転出料"が挙げられます。
そして事務手数料はどの格安SIMでも3,000円となっていると思います。
しかし解約手数料とMNP転出料の2つ (通話SIMのみに発生) に関しては、会社ごとにその金額が違ってきます。
格安SIM | 解約手数料 | MNP転出料 |
---|---|---|
楽天モバイル | 利用開始月を1ヶ月目とし、12ヶ月目までに解約すると9,800円 | 3,000円 |
mineo (au) | 無料 |
■利用開始の翌月から12ヶ月以内の解約: 11,500円■13ヶ月目以降の解約: 2,000円 |
mineo (ドコモ) | 無料 |
■利用開始の翌月から12ヶ月以内の転出: 11,500円■13ヶ月目以降の転出: 2,000円 |
BIGLOBE SIM |
利用開始月を1ヶ月目とし、12ヶ月目までに解約すると8,000円 |
■利用開始月 (1ヶ月目) 〜3ヶ月目の転出: 6,000円■利用開始4ヶ月目以降の転出: 3,000円■2016年3月31日以前の契約者の転出 :3,000円 |
U-mobile |
■利用開始月から6ヶ月以内に、3GB/ 5GB/ LTE使い放題/ プラスダブルフィックスを解約: 6,000円■利用開始月から6ヶ月以内に、LTE使い放題2を解約: 9,500円■7ヶ月目〜12ヶ月目以内に、LTE使い放題2を解約: 3,500円 |
3,000円 |
OCNモバイルONE |
利用開始月を1ヶ月目とし、6ヶ月目までに解約すると8,000円 (不課税) |
3,000円 |
TONEモバイル |
24ヶ月以内に解約すると9,800円 (不課税)
(TONEモバイルの場合は基本プラン (データSIM) であっても手解約手数料が発生) |
なし |
DMMモバイル |
利用開始日の翌月1日から12ヶ月以内に解約すると9,000円 |
3,000円 |
解約手数料は、利用期間が半年〜1年以上になってくると無料になる傾向が見て取れますし、MNP転出料は3,000円であるケースが多いです。
しかしTONEモバイルの場合は利用開始から2年超しないと解約手数料は免除されず、しかもデータSIMであっても手数料を徴収されるので、他の格安SIMよりも基準が厳しいです。
まとめ
格安SIMに申込むなら、データSIM/ 通話SIMともにDMMモバイルを選ぶのが基本的には最もリーズナブルであることが分かりました。
しかもDMMモバイルには国内通話料が半額となる無料サービス (DMMトークアプリ) があるので、通話コストも安くで済みます。
ただしBIGLOBEモ SIMや楽天モバイルにも通話料カットのサービスがあるので、通話SIMの利用料金 (基本料金+通話料) が最安となるものは、月間の通話時間により変動します。
先ほど3GBプランでの最安値を例に挙げましたが、最安をたたき出す条件 (通話時間) をプランを問わず単純化すると、おおよそ次のイメージとなります!
月間通話時間が、
- 約40分以内だとDMMモバイル
- 約40分〜70分程度だとBIGLOBE SIM
- 70分超だと楽天モバイル
が最安です。
なので格安SIM選びに迷っている場合は、DMMモバイル/ BIGLOBE SIM/ 楽天モバイルのどれかを選んでおけばまず後悔することはないと思います。
ただし格安SIMの多くはドコモ回線にて電波を取得してるので、周波数の関係上、auやSoftBankのスマホ利用者は選べる格安SIMが相当制限されてしまいます。
なのでau/ SoftBankの人は、格安SIMを申込む前に格安SIMごとの動作確認済スマホはこれ!にて、自分の端末が希望のSIMで使えるのかを事前に確認しておいて下さい!