知識全般を文系・理系に分類できる根拠が大納得!

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文系・理系に学問を分ける判断基準が超面白い件!反復可能な知と反復不可能な知の話も

文系と理系に関係する話って、多くの人は「どちらを選択すれば将来就職に有利になるのか?」とか、「○○の状況に対し、理系は△△と答え、理系は××と答える!」的なものしか聞いたことないと思います。

 

 

しかしYouTubeの「出張!ニコ生思想地図 東浩紀×ひろゆき」という動画で、文系・理系関連の斬新な話を聞いたので、ちょいと記事にしてみました。

 

 

東浩紀 (あずまひろき): 思想家、株式会社ゲンロンの社長
ひろゆき: 2chの創設者、モンスターレベルの発想力を持つ、ホリエモンの友達

 

何が斬新だったかというと、東浩紀さん (以下、東) が動画内で唱えた、ある知識を文系・理系に仕分けする際の判断基準です!

 

 

この判断基準が東の口から飛び出したのは、ひろゆきの、

 

「思想系の本はその著者の意見が書いてあるだけなので、自然科学系とは違い何かを発見した感がない!」

 

という発言に対し、東の、

 

「思想と科学技術は知の体系が根本的に違うので、比較対象にはなり得ない!」

 

という返答が発端となったからです。

 

 

(少し勿体付けてますが、)ここからは東流の斬新な判断基準 (その知識は文系?理系?) について、会話形式で紹介していきます。

 

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東&ひろゆきの文系・理系トーク

37〜42分ぐらいの動画の場面です。(「出張!ニコ生思想地図 東浩紀×ひろゆき」でググれば出てきます)

 

 

ひろゆき 「自然科学は客観的な知識だし、歴史は実際の出来事だから、新し知識を得た感があるし、一般常識として会話のネタにも使える!」

 

 

ひろゆき 「一方、思想は非科学で、それを唱えてる人物の一意見でしかないので、論証のしよがなく、わざわざ取り入れるほどの価値を感じない!」

 

 

東 「思想は知の構造が科学のそれとは根本的に違うので、思想が科学になり得ないのは当然!」

 

 

東 「知には反復可能なものと、不可能なものの2種類があり、科学は前者に、思想は後者に該当する!」

 

 

東 「つまり科学は反復可能な知を指すし、思想は反復不可能な知を指す!」

 

 

東 「例えば、一般的に人間はこうだ (大量出血すると死ぬ等)!という知は、すべて人間に該当する (反復可能) なので、このような知は科学と言える!」

 

 

東 「一方、ある特定の人間についての知 (この人にこうすると、この人は怒る等) は、他の人には応用できないから (反復不可能)、このような知は思想的な扱いとなる!」

 

 

東 「つまり思想は元から反復不可能な知を扱ってる学問なので、科学のように証明 (=一般論化) できる類のものではなく、科学は科学、思想は思想と別個に分けて考えるべきだ!」

 

 

東 「そして反復可能なものと不可能なものを大雑把に分けると、理系と文系になる!」

 

 

ひろゆき 「お〜、なるほど〜!!みなさん拍手〜」

 

 

会場 「パチパチパチ〜」

 

 

どうですか?言われてみれば結構普通のことだけど、文系と理系のおおよその区分の仕方がそれなりにスッキリしませんでしたか?

 

 

たしかに学校の授業を振り返ると、(反復可能で、答えは1つと決まっている) 数学、物理、化学、生物などは理系科目でしたし、(個人的な意見・作風臭の強い) 現代文、古典や (反復不可能な出来事である) 歴史は文系科目として扱われていました。

 

 

この動画を見る前まで私は、

 

「理系は公式・数字がたくさん出てくる学問、文系は文章量の多い学問だ!」

 

との認識がありました。

 

 

しかし知識の反復の可否で文系・理系を分ける東の考え方は、私にとっては初耳だったので、超斬新に感じたのです!

 

思想家って意外に凄いと思いました。

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