JRの乗車運賃を安くする裏

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JRは目的駅まで一気に行くよりも、途中で一旦改札を出た方が安い場合が多々ある!

これは10人中、知ってる人はたぶん2〜3人ぐらいの微妙に知名度の高い裏技なんですが、JRの電車は1枚の切符で出発駅から目的駅まで行くよりも、途中下車 (2枚) で行く方が運賃が安く済むケースが実は結構あります。

 

 

どういうことかというと、例えば横浜から東京駅にJRで行く際、東京駅までの切符1枚 (470円) を買うのではなく、まず横浜から品川までの1枚 (290円) を買い、品川で一旦改札を出、続いて品川から東京駅までの1枚 (170円) で東京駅に向かうという感じです。

 

 

(横浜⇒東京は470円)

 

 

(横浜⇒品川は290円)

 

 

(品川⇒東京は170円)

 

 

前者の行き方 (横浜⇒東京) だと運賃は470円ですが、後者 (横浜⇒品川⇒東京) だと計460円なので、途中下車する後者の方が10円安いです!

 

 

しかし人によっては、「途中下車で安くなる区間はむしろ例外的なんじゃないの?」と思うでしょう。

 

 

そんな人のために、JR路線図を見ながら私がテキトーに選んだ以下の5区間に対し、一気に目的駅まで行く場合と途中下車する場合で、どちらの運賃の方が安上がりなのかを調べてみました。

 

(運賃は駅情報サイトのジョルダンで検索しました)

 

 

(途中下車の方が安い例)

  • 二条 ⇔ 新大阪は760円、二条 ⇔ 京都 ⇔ 新大阪は190円+560円=750円なので10円安い
  • 京都 ⇔ 神戸は1,080円、京都 ⇔ 大阪 ⇔ 神戸は560円+410円=970円なので110円安い
  • 横浜 ⇔ 東京は470円、横浜 ⇔ 品川 ⇔ 東京は290円+170円=460円なので10円安い
  • 川崎 ⇔ 赤羽は550円、川崎 ⇔ 東京 ⇔ 赤羽は310円+220円=530円なので20円安い

 

(途中下車の方が高い例)

  • 京都 ⇔ 神戸は1,080円、京都 ⇔ 新大阪 ⇔ 神戸は560円+640円=1,200円なので120円高い

 

 

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すると5区間中、何と4区間が途中下車の方が安かったので、このデータだけで判断すると、途中下車で割安となる確率は脅威の80%です!

 

もちろん今回はサンプル数が少なく、途中下車優位の区間に偏った感があるので、実際は80%もないでしょうが、それでも途中下車で安くなる区間は意外と多いことは分かったと思います。

 

 

ただしこの裏技にはデメリットもあります。

 

途中下車するとなると、2枚目の切符の購入や余分な改札の出入りという作業をやってる間に、下車駅から目的駅へのタイムリーな電車が行ってしまい、目的駅に自分が着く時間が当初よりも大幅に遅れる可能性が出てくるです。

 

 

なのでもし裏技をやるなら、自分が乗ってきた電車が下車駅到着から再出発するまでの時間 (何分後に出発?) を前もって把握しておきましょう!

 

(この裏技は電車本数の多い首都圏などで重宝しそうですが、そうでない地域は電車の接続状況を確認してから行いましょう)

 

 

JRは途中下車する方が安上がりとなる区間がある理由

一見すると、一発で目的駅に行くよりも、途中下車する方が運賃が高くなる気がしますが、実際はこの逆の状況が頻繁に起きることは既に説明しました。

 

ではなぜこういったことが起きるかというと、JRは数キロ単位で運賃を上げる料金体系を取ってるからです。

 

 

上げる単位は複数ありますが、単純に5km単位で70円ずつ上がるとします。

 

するとある駅から別の駅までの運賃は、例えばその2駅の距離が10km未満は120円、10km以上15km未満は190円、15km以上20km未満は260円、20km以上25km未満は330円、25km以上30km未満は400円となります。

 

 

(2kmとか4kmとかの短い区間が70円ではコスト倒れするので、例えば10km未満は120円という感じで運賃設定が行われ、10km以降は単純に5km離れるごとに70円加算という感じにJRはなります)

 

 

すると2駅 (A⇒B) の距離が26kmの場合、この間の運賃は400円となります。

 

一方、Aから12km離れたXで途中下車し、Xから14km離れたBに行くという乗り方の場合、A⇒Xは190円、X⇒Bも190円なので、運賃は計380円で収まり、一発でBに直行するよりも (20円) 安いという状況が生まれるのです。

 

 

ちょっと魔法のような話ですが、単純にJR運賃はこのような仕組みを採用してるので、全国各地の区間で運賃の逆転現象が起きるのです!

 

 

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